遠征計画/ケルンとエッセンとデュッセルドルフ

明日から遠征に出ます。今回はヘルシンキコペンハーゲンハンブルクとその周辺を回る予定。主目的の方は前に書いた通りなので、ハンブルク滞在中のおまけ日程の話。1ヶ月以上前に書いて、下書きのまま放置していた文章に書き足したので、文章の時系列がなにかおかしいですが、まあこんなところを回ろうと思ってます、ということで。


5月のドイツ滞在に備えて、コメント欄で教えて頂いたデュッセルドルフ、エッセン、ドルトムントも調べていて、ついでにケルンも希望で、諸々の日程を考えるとこんな感じ。

  • 5/2(木) ケルン Franz Schreker: Die Gezeichneten(烙印を押された者)
  • 5/3(金) エッセン アイーダ


調べてたらケルンで予定されてるシュレーカーのオペラがヒットで、色彩感と透明感のあるオケパートがとても私好みである。ウィーンの作曲家だがおフランスっぽい系統。

http://www.youtube.com/watch?v=_IMU4rfCUtE
http://www.youtube.com/watch?v=EAjNNJhzBpc

ケルンの劇場のサイトに写真とビデオが出て、これも面白そう。現代と過去が混じってるのね。ケルンのこのタイプの演出は前も良かったから、今度も期待しよう。このオペラは予習しとかないかんなあ。
http://www.operkoeln.com/programm/57356/video/


お次はエッセン。なんかバタフライが面白い。

現代日本設定の演出で、蝶々さんの元同僚はギャルっぽいフリフリ服を着て勢ぞろいして*1、これは是非右下からビデオを見て頂きたいのですが、蝶々さんは黒髪を金髪に染めたプリン頭、部屋にはオバマ・ポスターと星条旗アメリカン・キャラクターのぬいぐるみ、部屋着はピンクのジャージで、アメリカナイズされたジャパニーズ・ガール=ヤンキー、しかし部屋の作りはとってもチープでカラーボックスが置いてあるような公団住宅的安っぽさがよく出てて、この演出家は相当日本通である。しかしこう、美しくない方向に無駄に正確なのはどうかと思うよ。現地でこれ通じるのかな。

このバタフライは是非鑑賞して、才能の無駄遣い的ディテールに「ギャハハハ」とか笑いながら突っ込んでみたいものであるが、残念ながら日程が合わない。単独で行けば行けなくもない日程だが、ケルンのついでに回ると考えると、エッセンではアイーダを選択することに。アイーダの方はちょっとヘンな現代演出で、バタフライのような「ギャハハハ」的ヘンさではないのが残念である。ちなみにこのアイーダ、チケットは直前でも余裕だろうと放っておいたらオンラインでソールド・アウトになってしまったので慌てて問合せてなんとか入手出来たという経緯。現地じゃ人気なのかな。

エッセン、でもなんか、チープだけど面白いね。シニカルじゃなくて素直な感じがするし。
http://www.aalto-musiktheater.de/videos/


デュッセルドルフは去年のマイスタージンガー@ケルンでエファがすごく良かったんだけど、本来の意味の方の役不足というか、この人の実力だったらもっと表現の幅を要求される役で聴いてみたいと思ったバーバラ・ハーヴェマンが目当てで5/11の仮面舞踏会に行く予定。でもハンブルクの予定次第では諦めないと行けないかも。チケットだけは早々に抑えたけど、行けるといいなあ。

http://www.rheinoper.de/de_DE/events/detail/10760920/calendar
Giuseppe Verdi (1813 - 1901)
UN BALLO IN MASCHERA (Ein Maskenball)
Melodramma in drei Akten
Libretto von Antonio Somma

In italienischer Sprache mit deutschen Übertiteln

Musikalische Leitung Peter Hirsch
Inszenierung Stein Winge
Bühne Hartmut Schörghofer
Kostüme Tine Schwab
Licht Franck Evin
Choreographie Falco Kapuste
Chorleitung Christoph Kurig

Gustav Zoran Todorovich
Anckarström Boris Statsenko
Amelia Barbara Haveman
Ulrica Renée Morloc
Oscar Heidi Elisabeth Meier
Christiano Bogdan Baciu
Horn Günes Gürle
Ribbing Daniel Djambazian
Richter Klaus Walter
Diener Roland Steingießer
Chor Chor der Deutschen Oper am Rhein

Orchester Düsseldorfer Symphoniker

他に、近場ということで、リューベックとリューネベルクとキールも回りたいのだが、日程がなかなか合わない。頑張れば7日のバラフライ@リューネベルクと、9日のSekretarinnen@キール行けるかな。リューベックデンマークとドイツの中継地点だからまたご縁があるかな。

*1:どうでもいいが、みんな足長い。日本人と同じ格好するとよく分かる。オペラの合唱って揃ってふくよかだったりするので、あんま意識しないけど、やっぱ欧米人はスタイルいいのね。そもそもお腹は相当出てても足は長かったりするからなあ。