リーダーアーベントレポ/おまけ編
何故今頃これを書く(笑)のリーダーアーベントおまけ編です。ちょっと気分を上向きに引っ張ってみたいと思いまして。高テンションで行きます。
ちなみに本編はこちらですが、眉に唾付けて読むこと推奨です。つーか恥ずかしいのであまり読まないでください*1。
そういうわけで、夢見心地で会場を後にして出てきたところで、目についたのはテーブルと2人分の椅子、テーブルの上にはワイングラス2つ、ペンの束、その前に陣取る数人の人々。こ、これはひょっとして・・・ということで、私もその後にちゃっかり並びました。こういうのは勘が働くんです。ほどなくパーペとカミーロ氏登場。早速サイン会の開始です。
なんせ前から5、6人目だったのであっという間に順番がまわってきます。結局この日のプログラムは入手出来ていなかったので、こんなこともあろうかと日本から持ってきた*2ソロアリア集のブックレットにサインしてもらいます。あ、そういえば私パーペを観察するのに夢中で全然言うこと考えてなかった。
「このリサイタルのために日本から来ました。」
「Thank you, ドウイタシマシテ」
本当にこの通りに言ったんですよ。パーペが日本語を。セルフツッコミしながら。びっくりです。有難う有難う、素晴らしい時間を有難う、とかなんとか言って自分の順番はお終い。後を見たら結構な行列になってました。
順番が終わった人々が写真を撮っていたので、私も紛れて写真を撮ります。実は「ルネ・パーペを独り占め出来たら何がしたい?」という設問があったら「ポートレイトを撮りたい」が第一回答*3だった私は、こんなに早く夢が適っていいのかしら?と思いながらシャッター切ってました。いえ、私のための撮影会じゃないですけど、「はい目線ちょうだい」ってわけにはいかないですけど、正直照明に不満大有りですけど、でもでも、後ろにこれだけ人が並んでるってことは、それだけじっくり時間かけてシャッターチャンス狙えるということで、ありがちな記念撮影より有利な条件です。なあんてラッキーなシチュエイション。あーデジイチ持ってくれば良かった*4。
そういうわけで撮った1ショット目がこの日の写真です。えー。実はこれ以外は結構失敗しててですね、青い目の人をこういう照明の下で撮った経験がないもんですから、殆ど赤目になっちゃってました。問答無用で2回フラッシュ炊けばいいんですけど、それも申し訳なくて。赤目補正済のデータで良ければアップしますけど、見たい方います? (アップしました。)
帰国して撮った写真を整理しながらつくづく思ったんですが、いつも写真で見てるパーぺと、なんか違う。サイン会のときの印象とも違う。なんつーか、妙に可愛いんですけど。ステージでこういう顔してないよな。これはファンに見せる顔ということで本当にパーペがずっとこういう表情をしてたのか、それとも、私サイドのフィルターでそういう瞬間ばかりを切り出してしまったのか。写真はカメラマンの目線を表すが持論なんですが、その線で行くと・・・ひえー。なんか照れる。もちろん、魅力的だと思う瞬間を狙ってシャッター切ってるわけですが。いや。でも照れますな。うっかり他人に生データとか見せられないや。
そんなこんなでゆっくりカメラを構えつつ、しかしあまりにもフラッシュ炊いてると迷惑なのでまだまだ名残惜しいところで念願の撮影を切り上げて。さてサイン会の状況をゆっくり観察すると、なーんか、1人あたりの時間も、交わしている会話も、最初の頃とは段違いなんですけど*5。しかもコレクションを全て持ち込んで1人ですごい枚数のサインもらってる人いるし。てゆーか個人のコレクション?誰これ?この劇場の人?近所のレコード店の店主?明日からショップで売る気?そんな量なんですけど。交わしてる会話がドイツ語だから分かんない。いいなー。私も会場で買ったショル爺のモルレクにサインしてもらえば良かったー。
ところで、みなさんも公式サイン会に並ぶ機会があったら順番は考えた方がいいかもしれません。でも、さっさと済ませて、写真を撮ったりじっくり観察したりするのも結構いいもんですよ。
こんなことを考えながら、立ち去りがたく、その辺をうろうろしてました。いよいよ列も捌けてすごい量のサインも終わり、最後まで残ってた人達との談笑も一通りして*6、今夜の主役2人が去ろうという段になって、近くにいた関係者らしきおじさん*7が「彼女ずっと待ってたんじゃないの?」って感じで私のことに注意を向けてくれました。うわあ。パーペが映画「魔笛」のワンシーン*8みたいに真っ直ぐこっちに向かって来るんですけど。
「これにサインしてもらってもいいですか?」とモルレクのブックレットにサインしてもらいます。今度はテーブル越しじゃないので超近いです。立ったまま、私の手の上にCDケース置いて、それを台にしてパーペが屈んでサインをするという構図です。伝わります?この近さ。しかしこの人はなんでこんなことを無防備にするんだ。つむじチョップとか出来ちゃうんですけど*9。
「ミスター・パーペ、質問してもいいですか?」
「ィエース」
「ホフマンのキャンセルについて質問しても?」
「ィエース」
いきなりそれですか。怖いもの知らずです。もっとファンらしいことを言いなさいよ。この後の会話は・・・また憶測を呼んでしまいそうなので書きません。webに書いていいか了承とってないし。ごめんなさい。
この質問の答えを書かないなら何を言いたくて書いたんだって、あの彼の歌うようなイエス、WNYCのミニライブのインタビューのようなイエスが、2回も、私だけに向けられたことを自慢して、このレポは突然終わりたいと思います!また来週!