2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

MET2010/2011シーズン「ボリス・ゴドゥノフ」

MET(Metropolitan Opera)の2010/2011シーズンのスケジュールが発表されました。パーペは新演出のボリス・ゴドゥノフに出演予定です。公演は10月と3月に分散しているので旅行者にも予定が立てやすいスケジュールですね。URL先には、衣装を付けたパーペの写真…

ヘルデンテノールに少年性を求める会

コメント欄に頂いた意見に喚起されて長々と書いたので、本日もジークフリートトークです。 http://d.hatena.ne.jp/starboard/20100226#c1267272962お連れの方がおっしゃる「なぜ小鳥は、忘れ薬の時に警告してくれないんですかねえ?」という素朴な疑問は、私…

新国ジークフリート(3)

(1) (2)を先にどうぞ。 Act3 3幕からはずっとこの舞台を照らしていた蛍光色は無くなって、真っ白い背景に抽象的なセットで、いかにも現代演出な舞台になります。このエルダのシーンこそ、ああいう明るいけど暗い照明がハマりそうですが、何故でしょう。でも…

新国ジークフリート(2)

(1) (2) (3)の続きものです。 Act2 この幕では、アルベリヒ、ヴォータンの掛け合いの時点で引き込まれました。1幕での音の印象と比較したので特別よく感じたのかもしれませんが、普通なら単調に聴こえるヴォータンの旋律が単調にならずに聴けたことに驚きま…

お誕生日おめでとうございます

SFA

ああっ。日付を勘違いしていて、これを書くのが2日遅れてしまった*1 *2。スティー・フォー・アナセン、60回目のお誕生日おめでとうございます。実はジークフリートは実在していて、忘れ薬も盛られず背中も刺されず*3、60歳になっても現役でジークフリート歌…

新国ジークフリート(1)

初新国体験してきました。鑑賞レポ行きます。その前に、実は今回の鑑賞には裏テーマがあって、上海リングの座席戦略見極めです*1。いろいろ聴くところによると目当てが声量のある人ではない*2らしいので上階は避けた方がいいのかなーと思ってて、とすると1階…

ラインの黄金@白夜祭

ああー久々の本物のパペトークだ。ネット断ちで更新しないとか言ってて、この情報を見たら更新せずにはいられなくなってしまった。 XVIII Stars of the White Nights Music Festival – from Nathalie Dessay to John Malkovich http://www.mariinsky.ru/en/n…

ちと出かけております

やることが溜まってしまったので、ちと缶詰になって作業すべくネット絶ち中です。ちょっとだけチェックしておこうと繋いだら、時間泥棒で危ない危ない。缶詰作業が予定通り終了した暁には新国ジークフリートに行く予定です。ではでは。

サイドバーにamazonウィジェットを追加してみた。

特に何の断りもなく脈絡もなくコペハンコペハンと勝手な略記で叫んでいるので、スタンスを明確にしてみようと思って、コペンハーゲンリングへのリンクをサイドバーに加えようと思いました。最初「お気に入りウィジェット」という機能を使って作ってみました…

DKTらしさ

DKTのビデオコーナーをRSS配信して全チェックしてて、blogにはたまに自分のアンテナに引っ掛かった分だけ紹介してるだけなんですが、通して見てると気づくことがあります。それは、裏方好きねーということであります。もちろん私も好きですからウェルカムな…

ジークフリート3幕@ホルテン演出を語る

この間はてなのおとなり日記*1経由で知ったid:wagnerianchanさんとこの翻訳を読んで以来、どうもジークフリート3幕のイメージが頭から離れなくて困っている。というわけで今日のテーマは3幕である。もちろんネタ元はコペハンリングである。あ、その前にみな…

カテゴリをどうしようか悩んでいる

結局アナセンの記事が増え過ぎたのと*1、新たにデンマーク音楽の記事を入れるカテゴリを作る必要を感じているので、カテゴリを見直そうと思ってます。アナセンの記事はミドルネームを入れたイニシャル表記[SFA]で独立させようかなーと思ってて*2、あとはDKT…

続報/ケルンオペラ上海公演

SFA

中国でこの時期にリングサイクル公演なんて本当かなあ?と半信半疑だったのですが、どうやら2010年の上海万博のドイツパビリオンの企画として行われるらしいことが判明しました。 http://www.karstenwitt.com/en/artist/guerzenich_orchester/biography/ Gur…

やった!ケルンオペラ上海公演情報!

SFA

これまで半信半疑だったのですが、本当にやるようです。ケルンオペラ上海公演。しかも4日連続+中一日休みの2サイクル。なんて旅行者に有難いスケジュールなんだ! http://www.wupromotion.com/en/international-artists/dance-a-theater/97-ring-of-the-nib…

二大苦手巨匠

私にとって二大苦手メジャー作曲家といえば、モーツァルトとベートーベンです。ところで昨日原始的な音楽と社会的な音楽というキーワードを思いついて、それぞれの苦手さのタイプが異なることに思い当たりました。モーツァルトは社会的に苦手で、ベートーベ…

ストーリー性のない音楽、原始的な揺さぶり

Madokakipさんとこのblogで、ブーレーズ指揮CSOのレポートがあり、それに刺激されて、この辺で書いてた「高揚」を、もうちょっと言語化してみました。 http://d.hatena.ne.jp/starboard/20100127 http://d.hatena.ne.jp/starboard/20100124 http://blog.goo.…

2階正面は音響的にもいいのか

音響記述コレクション。いつもお世話になっているMadokakipさんのblogから、パーテール(2階)正面@METの印象の記述を。 http://blog.goo.ne.jp/madokakip/e/5b36b2b92cbc98d74828a8415692a43b で、まず着席し、音を聴いてびっくりしたのが、パーテールは、…

ジークフリート@MetPlyer視聴記(2)

昨日からジークフリートで検索してこのblogにいらっしゃるお客さんがえらい多いんですが、おそらく新国のジークフリートの感想を求めて検索してる方々だと思うのですが、それなのに、ここみたいな変なものを読ませて申し訳ない。えらいタイミングで変なこと…

ジークフリート@MetPlyer視聴記

いつでも聴けるからつい後回しにしてしまうMetPlayerですが、このタイミングで聴くしかないでしょうということで、以下の音源を聴いてみました。 Siegfried (Apr. 15, 2000) http://www.metoperafamily.org/met_player/catalog/detail.aspx?upc=811357010853…

恥かきついでに

SFA

このタイミングでこっそり吐き出してしまおう。ええとキモい話ですよ。自覚してんなら書くなって話だが、どこにも吐き出さず心の底に置いておくとこじれて醗酵してしまうので、適当にガス抜きしないといけないのである*1。以後読む人は自己責任で。 私は、主…

Meine Mutter@ジークフリート聴き比べ

昨日ついに感じていたことを言語化してしまったので開き直って、つまり私はジークフリートのマイネ・ムッターのくだりに反応するという事実を自覚することにして、これがどのくらい一般的な話なのかを確かめてみたくなったので、またもや聴き比べをしてみる…

マンが語るワーグナー(2)

本日もマンからの抜粋です。前編はこちら。 リヒァルト・ヴァーグナーと『ニーベルングの指輪』(1937年) 伝説というだけでは彼には十分ではありませんでした。原初の神話でなければならなかったのです。中世のニーベルンゲンの歌――これはすでに現代的であ…

マンが語るワーグナー(1)

マンがワグナーのことをなんて言ってるか知りたくて、ついつい手にとってしまった本。マン好きですいません(何故謝る?)。私にとってはトーマス・マンは思春期の甘酸っぱい記憶がいっぱい詰まった作家なんですよ。いやあ、照れるなあ(←勝手に照れとけ)。…

カタカナ表記

実に久々のパペトークです(だってネタが無かったんだもの)。galahadさんのところで外国人の名前のカタカナ表記の話題が出たので便乗して当blogのカタカナ表記について書いてみようかなーと。 http://galahad.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/post-33b4.htm…

DKTタンホイザー、DVDが出るそうです

こっこんな美味しい情報を見逃していたなんて!DKTサイトにはデンマーク語のみの情報がいっぱいあって、Google先生の助けを借りながら毎日ちょこちょこ読んでるんですが、過去のプレスリリースを読んでたら、今シーズンのタンホイザーは、コペハンリングをリ…

METライブビューイング「ばらの騎士」

巷で話題のMETライブビューイング日本公開、行ってきました。会場が家からちょっと不便なので、今シーズンひとつだけ行こうと思っていて、前評判の高かった「ばらの騎士」を選んでみました。会場はなんばパークスシネマで18:30〜の回。終電の関係で最後まで…

放蕩者のなりゆきビデオ

さあ今日も愉快なDKTウォッチです。ストラヴィンスキー「放蕩者のなりゆき」のビデオが配信されました。トム・レイクウェルはコペハンリングのすだれ頭ローゲ、マイケル・クリステンセンさんですよ。 http://video.kglteater.dk/video/554735/lastens-vej あ…

The Royal Guest(2)

(1)はこちら。デンマークオペラネタはとことん人気がないようで(←アクセスが落ちた)、ちょっといじけているstarboardです。懲りずに続き行ってみよう。いやあ、でも、自分で訳すのって*1、面白いですね。いや、全訳する勢いでテキストに向かいあった後に、…

The Royal Guest

デンマークオペラ紹介シリーズ第一弾行ってみましょう。デンマークオペラの中ではメジャーどころで上演回数も多いそうですが、日本語による紹介は殆ど無いと思います。 The Royal Guest(Den Kongelige Gaest)作曲:Hakon Borresen*1 (1876-1954) 原作:Henri…