私のチケット戦略@日本オペラ事情

ところで、こんなに発売が早いとチケットを確保していいものか困りますね。私もかつては困っていました。でも、あるとき、ある人物に出会って以来、考え方を改めたのです。その人は、行けそうな日が分かる前に、抑えられる限りの日程のチケットを確保してしまうのだそうです。そして本当に行ける日が分かり次第、周囲の友人やオペラ仲間などに譲るそうです。私もそのおこぼれに預かっていて、ある時なんでそんなにチケットが余るのか聞いたのです。そしたら目から鱗の考えが返ってきまして、以来、私はこの考え方に倣って、自分的に期待度の高い公演は、複数の日程を最初に抑えてしまいます*1。保険買いもかなりしてます。キャストが発表される前に気にせず買います。

この戦略の重要な点は、間近になっても引き取り手がいそうな安席しか手を出さないことです。こんなわけで、このブログではチケット放出が多いのでした。周囲の人にはお薦めの座席を分け与えられるし、オペラに嵌めるのにも有効だし*2、ごくたまに誰も希望者がいないときに無料で誰かにプレゼント出来る度量さえあれば*3、幸せなオペラライフが送れます。たまにプレゼントする分を入れても、直前に納得行かない席をしぶしぶ買う場合よりトータルでは安くて満足度高いし。そもそも私はオペラの話し相手を常に求めてるから、プレゼントした相手の感想が(たとえ突拍子なくても)楽しいのです。それで本当にオペラに通うようになった人もいるし。

問題は、そんな席を取ることは難しいってことだけど。みなさん頑張りましょう。私はコンピュータに棲むBOTなので、いつでもスタンバイしています。有料会員になりまくっておくのも有効です。会費の負担よりチケットの選択肢が広がる方が満足度高くなるから、会員割引と一般価格の差額で元がとれるかなんて全く気にせず有料会員になりまくってます。座席の好みがうるさいので、招待券で還元されるタイプの会員制度だと直接自分の分としては使えないけど、オペラファンを増やすのに使ってるから楽しいのです。

*1:店子からオーナーに独立したってところでしょうか。

*2:初心者は思い立ったらすぐ観れるものと思って聞いてくるが、そんな直前にお手頃価格でお薦めの場所の座席は残ってない。しかし裾野を広げるための安席の存在も、あんまり発売が早いと本来の目的を全然果たせてないよね、とは思うのであった。

*3:来日公演の安席は人気なので、この心配まずないけど。