NHK音楽祭ヴェルレク/スカラ座日本公演(後半)

最初に言っとかなきゃいけないことが。前半のレポですが、なんだか相変わらず文句ばっかりですが、総合的には私は気に入ってるのです、この演奏。音そのものに、気になって気になって仕方無いポイントとか無かったしね。これはライブのレポのときに書きましたが、不満ポイントが無くって、還元的にこの音がどうだ、あのパートがどうだと考えさせないのがいい演奏なのです、私にとっては。でもそういうのってレポしにくくて、なんか言いたくなるのはそうでないポイントなので、書くとケチつけてるようになってしまうのがつらいところであります。

前半は音量レンジの件を書き始めたらついそこをしつこく書いてしまったのと、この日の視聴環境があまりよくなくて気分がよくなかったという事情がありまして*1

今日はちょっと変えたので、かなりいい感じに聴けてます。いまアナログ出力から録音しながら聴いてます。デジタルのまま音声を取り出す方法を探したのですが、なかなか微妙な問題のようで、必要なものを揃える手間も相当なものになりそうで、どうせテレビから録音したいことなんて滅多にないから諦めて素直にアナログ出力中です。録音機器通した方が音がいいとか言い出したらオカルトですか。まあオーディオなんて半分オカルトみたいな世界ですから(→参考:炊飯器のケーブルを交換しよう!)。それはともかく、こんなコピーガードがちがちにかけるなら、そうでないデータを販売してくれよーと思いますね。


さて、では後半レポ行ってみましょう。

Offertorio....フリットリ、ここのソプラノパートは毎度すごいと思うけど、すごいなあ。これはライブのときの印象がないや。何を聴いてたんだろ私。ボータはよく響かしてるなあ。ライブの印象と比較した違和感にも大分慣れてきました。パーペもよく響かしてるな。なんだかみんな調子が上がってきたような。

ボータ、音楽を歌ってるけど音楽を歌ってるように聴こえる(同義反復です)。きれいだから、これを最初に聴いていれば満足だったんだろうなあ。芸風の違うものを比べて、物足りないって言ってるだけか。でも、歌ってるときに出るあるニュアンスが結構好きかも。顔を振るとあごがぷるぷるしちゃうのは見なかったことにするわ*2

Sanctus....つい揺れちゃいますね。縦揺れ横揺れコンビの気持ちが分かる。あれ、2回目のラッパ、どこで音拾ってるのこれ?なんか気持ち悪いんですけど。映像との不一致のせい?錯覚かな?

Agnus Dei....ソプラノとメッゾの重唱が綺麗だと思ったところだ。

しかし後半になって、ファーストインプもパッパーノネタも尽きてきたので、段々書くことが無くなってきました。

Lux aeterna .... グバノワさんの高音がソプラノ的だと思いはじめてきた。低音の方が無理があるように聴こえてきた。

Libera me .... 1回目のLibera me、聴いたことのない旋律だとつい思っちゃったところだ。ここハスキー入ってる。いい意味のドスが入ってますね。3回目のDies irae、はいレンジいじってる疑惑確定*3。2回目のLibera me、1回目の方が好きかな。いやーしかし、ここの最後はなかなか高揚しますなあ。

フライング拍手。微妙に笑うボイム先生。ったく、しょーがねーなーとか思ってんのかな。観客に手をあげてどうぞって合図して本格的な拍手。

やっぱこの演奏は後半はノれるなあ。そこは再現性があった。結構ライブの印象が再現出来るのが分かったのが収穫だった。もっと分かってないかと思ってた。いや先にライブを聴いてるから、録音聴いて細かいところが補完出来るんでしょうかね。次はいつもの環境で比較してみなくちゃ。

おまけ/同じ再生環境でパッパーノ盤を聴いてみた。

まず懺悔。この環境で聴くと、これも(記憶にあるよりも)レンジ狭く感じました。こういうオチですか。レンジいじってる疑惑とか言ってゴメンナサイ。ついでに、こういう形で改めて聴いて思ったんだけど、Requiem Aeternamの入りのとこ、本当にオケの演奏でこれやってんの?エンジニアがつまみいじって作ってない?

余計なコメント。さっきのボータを聴いた後ではビリャソンが大分濁って聴こえてしまう。パーペは安定してるわ。グバノワさんは実はかなり評価すべき人かも。ハルテロス、その声は反則だ。

*1:だったらレポなんて公開するのはやめなさいよ>自分

*2:書いてるやん。

*3:嘘です、言ってみたかっただけです。いつもの再生環境で聞くまで判断は保留です。