ミニチュアオペラ

http://www.dr.dk/P2/Artikler/2011/01/11143557.htm
DRのニュースからドン・パスクーレのミニチュア・オペラが上演されるという話題。ピアノ伴奏と4人の歌手による上演で、演出家自身が歌手の一人を兼ねるのかな?*1で、演出家の話がへえーと思ったのでメモなんですが、大きなオペラハウスでやるのとは何もかも違っていて、オーディエンスに近いし、反応が読めて、すぐに反応し返せて、お互いに近いからこういう試みをするそうです。それはいいなあ、その場にいてみたいなあ。

もともとそういう願望があったのですが、年末の体験以来、小さなボックスの中ですぐ隣で歌うのを聴いたり、控え室での本番前の準備運動で声が小さな部屋の中に充満するのを聴いて以来、小さい会場で聴きたいという願望が前以上に加速して、熱烈な欲望になってしまいました。何度思い出してもうっとりー。これを超える経験は、あとはあれしかない。コペハン黄昏のドレスリハーサルで、アナセンが風邪で歌えなくて代役も見つからなくてジークフリートはホルテンが演技してシュンヴァントさんが歌ったそうなんですが*2、そのときのことをホルテンが書いてて、テオリン姫に抱えられて横隔膜の震えを感じながらブリュンヒルデの最後のパートを聴いた(というより感じた)のは彼のキャリアの中でも第一級の特別な体験だったって。それはすごい。だって、隣で軽く歌うのを聴くだけだって、もーーーのすごい特別な体験だったもの!

ドン・パスクワーレのミニチュア・オペラはデンマーク国内(たぶん)が3会場、あとロンドン公演もあるそうです。日本でもこういうのないのかな。ピアノ伴奏のオペラってときどき東京だと見かけるけど、こういうことなんかなあ。積極的に親密感を求めるコンセプトの公演って行ってみたいと思うけど。

関連エントリ: Small opera, small country

*1:訳が混乱していてよく分からない。4役要るのにシンガーの名前3人しか出て来ないからそういうことだと思うんだけど。

*2:想像するだけで可愛い。ホルテンのジークフリート姿もシュンヴァントさんの歌も聴いてみたい〜。DVDのおまけ映像にすれば良かったのに(←そんな呑気なこと言って、代役が見つからない当事者は大変ですよ)。