セビリヤの理髪師@シンフォニーホール

本日はこんなものに行ってきました。毎年関電がやってるイベントで、抽選で無料ご招待という企画です。

かんでんクラシック・スペシャル オペラへの誘い2011
日時:3月3日(木)
会場:ザ・シンフォニーホール
ロッシーニ:セビリヤの理髪師

●アルマヴィーヴァ伯爵:竹内直紀
●医師バルトロ:雁木 悟
●美しい娘ロジーナ:福永修子
●理髪師フィガロ:細川 勝
●音楽教師バジリオ:伊藤 正
●伯爵の従者フィオレッロ:福嶋 勲
●バルトロ家の下男アンブロージョ:角地正直
●バルトロ家の家政婦ベルタ:安本佳苗
●指揮:末廣 誠
管弦楽大阪フィルハーモニー交響楽団
●合唱:関西二期会

無料だとなんかケチ付けるのが悪い気がして書きにくいなー。結構楽しめましたよ。関西の公演は良くも悪くも気に障ることをしないので、観ていて腹が立ったり気が滅入ったりすることが無く、安心して楽しめます。不満がないわけじゃないけど、まま、それはそれ。つーかこんな企業名の付いた無料招待公演でそんなことしないか。セミステージ形式ですが、セットがホール用で簡素なこと以外は、ほぼフルのオペラでした。客層がすごい違うかと思ってたんだけど、そうでもなかった。大阪のコンサートって感じの客層だった。

初セビリヤでしたが、フィガロの結婚を念頭に、あのカップルのこんな時代が、という気分で観れるので面白い。バルトロの人が良かった。全体を通して安心して聴けるし、ロジーナの真似をするところとか芸が面白かった。バジリオの人も安定してた。ロジーナは中低音は快いしコロラトゥーラも頑張ってるんだけど、高音が、出てるけど音としてはしんどいなーなんて思ってしまった。姿はたいへん愛らしく、顔が小さくて羨ましい*1。伯爵はこのオペラでは変装もするしその度に声も変化させて、見せ所聴かせ所の多い役得なポジションですね。本日はお風邪だったのか声に伸びが無く。なんだか宝塚の男役みたいな印象を受けました*2。あれは風邪声でハスキーがかるからなんだろーなー。フィガロも、タイトルロールとしての存在感が惜しかったかなあ。しかし全体に、日本人はやはり可愛いらし過ぎるよね(←外見が)。このシリーズ明日もあるそうなんで、この辺にて。

シンフォニーホールは初めてでしたが、好印象でした。二階正面に座りましたが、ステージがすごい近いですね。奥行きが浅くて横方向に幅広のレイアウトなのかと思いきや、座席表を見るとややその傾向があるもののそう極端でもなく(1階が40席×21列)、それでも近いのは角度や二階席の段差の関係でしょうか。感心しました。音的にも好印象でした。

*1:私は超絶丸顔なので、あごが三角の人は羨ましくて仕方無いのです。

*2:って本物に詳しい人から怒られそうだが、あくまで素人が思う「男っぽい女の人が色男の役を演る」みたいな感じだったということで。なんだか錯綜してるな→「男っぽい女の人が色男の役を演ってるみたいに見える男の人」