京都市オペラハウス騒動ウォッチ(14) 誰が望む建て替えなのか?

取り急ぎ、こんな動きが浮上してます。正直、工事費を大きくしたい人達の思惑にオペラが巻き込まれるのは大迷惑です。

http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20110523000056
京都新聞 2011年05月23日
オペラ誘致へ建て替え案有力 京都会館再整備

 京都市は23日、京都会館左京区)の再整備基本計画案を発表した。世界一流のオペラ誘致に向けて第1ホールの天井を高くするなど舞台機能を拡充する方針で、ホール部分を建て替えた場合と増築した場合の2案を示し、機能面の充実を考慮し建て替え案が「望ましい」とした。両案とも建物の高さが現状27・5メートルから3メートル程度高くなる見込みで、15メートルの高さ規制を超えるため、高さ規制の緩和を検討し、2014年度中の完成を目指す。

 計画案では、建築家前川國男氏が設計した建物を継承し、保存改修することを基本とした。第1ホール(2千席)の客席数を維持したまま、オペラなど演劇の場面転換をスムーズにするため舞台の高さと奥行きを広げる。

 建て替え案では、建物の半分を解体して再整備する。現在2階部分から始まるホールを1階に下げ舞台の高さを現状13メートルから27メートルに、奥行きを12メートルから20メートルに広げる。建物の高さは30メートルとなり、事業費は89億円に上る。

 増築案ではホール上部を増築し、舞台の高さを22メートル、奥行き20メートル、高さ31メートルとする。事業費は92億円になる見込みで、市は「増築では舞台の高さが確保できず、音響設備にも問題が残る」として、建て替え案を「優れた案」と位置づけた。

 京都会館一帯は07年9月の新景観政策で高さ規制が強化された。建物改修の際は15メートルに下げる必要があるが、会館再整備は市が目指している岡崎地域活性化の核になるため、高さ規制を緩和していく。

 施設整備費には、右京区半導体メーカーロームからネーミングライツによる約50億円(50年間)の売却費を充てる方針で、本年度に基本設計を行う。

 京都会館(地上4階、地下1階)は1960年に府内初の本格的な音楽ホールとして開館した。近年は老朽化や音響機能の不足から有名音楽家が利用しない状態が続いている。

【 2011年05月23日 15時40分 】

記事中にも規制の話が出てますが、京都市は現政権になってから市の建築物ばかり規制緩和しており、一体なんのための管理監督者なのか分かりません*1

しかし、このご時勢に誘致と規模の追求って、本当に田舎者ですね。そんなに工事がしたいんなら、穴掘って宝くじでも埋めときゃいいのに。

*1:まるで放射線管理区域みたいですよね。ってチクっと言ってみるテスト。ポピュラーなものをマイナーなものに喩えてどーする。