DKTのNY公演

実はDKTは7月にNY遠征してまして、もう国内の今シーズンの公演は終わってるから、これがおんぶコンビのDKTヘッズ時代*1の最後の仕事になりました。DKTとしては実はチョイ前にバレエ公演を済ましてて、その後にコンサートとオペラの公演というスケジュールでした。

まずコンサートは、曲目は、例の3月のKglカペルとシュンヴァントさんのコンサートと一緒。ニールセンの Pan & Srinxとクラリネット協奏曲、そしてストラヴィンスキーのプルチネラ。放送をすごく楽しみにしてたのに地震で聴けなかったという経過を辿ったコンサートです。7月に入って、DRで念願の再放送があって、やっとコンサート通して聴けたんだけど、今日聴き直して、やっぱいいなあとつくづく思ってしまった。私の愛する「明るく投げやり」で「のほほんクレイジー」なデンマーク音楽を、こんなに体現した演奏はない!曲目見た瞬間から、お、その気だなと思ったけど、やっぱりやってくれた!!わーい♪再放送があったのもNY公演のおかげでしょうから、感謝いたしましょう。

さてそのNY公演ですが、批評が出てますから、一応メモしときましょう。
http://www.nytimes.com/2011/07/30/arts/music/royal-danish-orchestra-at-lincoln-center-festival-review.html?_r=2


オペラの方は、ホルテン演出の新作デンマークオペラ Selma Jezkova。原作は映画にもなった Dancer in the dark。これは去年のDKT公演がDVDリリースされて購入済ですが、超忙しくて全く手付かずなので、言及は鑑賞後のお楽しみにしておきましょう。録音は逃げないから、ちゃんと向き合える時に聴けばいいよね。

ひとつ言っとくと、このオペラ、えらく地味で暗いストーリーなわけですが(オペラちっくな派手悲恋悲劇にあらず)、NY遠征にあたって、全く客ウケを考慮せずにこれを選ぶホルテンが私は好きだ。それにしても新作デンマークオペラが自国で観れちゃうNYの観客のみなさんはいいなあ*2

http://www.wqxr.org/blogs/wqx-aria/2011/jul/30/well-executed-selma-lincoln-center-festival/

*1:オペラヘッズの「ヘッズ」ではなくチーフの意味のヘッズである。新舞台監督&新音楽監督のお披露目写真が、指揮者が演出家をおんぶするという画期的なおんぶ写真であり、その画像のファイル名が英語にするとHeadsだったことに由来する。

*2:ま、デンマークの芸風は日本人ウケは全くしないと思うので、日本に来いとは絶対言いませんが。