フィガロの結婚@京都会館

いよいよ噂の京都会館のオペラの日です。さて1階の前方に陣取って、なにか見慣れない風景だなーと思いました。大抵のオーケストラピットのあるホールというのは、ステージ、オケピと並んだ後ろから座席がはじまっているものですが、京都会館は1階が大変広く、オケピはその中央部分だけに設けられており、オケピの左右にも座席があるのです。最初はこれが違和感の原因かと思いました。

違和感の元は演奏がはじまるとすぐに判明しました。ピットが浅いのです。というか、これはピットではなく、掘り下げた部分が(殆ど)ない、客席の一部をオーケストラエリアにしただけのものです。そして、序曲はともかく、幕が開いて歌がはじまると、どうも歌手の声がかき消されがちです。おっかしいなあ、フィガロの伊藤さんは以前聴いたことがあるけど、こんなではなかった筈。スザンナもかき消されがちだから、歌手はいつも通りだけど、オケが強い・・・というか、このピットもどきの構造のせいでオケの音がはっきりし過ぎなのか?ずっとこの状態の演奏を聴かなきゃいけないとしたらストレスフルだぞ、あちゃー、昨日尼崎に行っておくべきだったのか?*1と後悔しはじめました。

こんな状態ではじまったのですが、この公演は、私としては、かなり満足して終わったのです。滅多に追加されない私の「もう一度聴きたい人リスト」に二人も追加されました。快挙です。そこに至る経緯は・・・明日書きますので、また読んでくださいね。今日は疲れました。

*1:今回のフィガロの結婚は、アルカイックホールで二日やって、京都会館で一日という連続シリーズでした。