日本のオペラ、来日公演など大幅減少/日経新聞

日本経済新聞 2011年1月27日(木)文化往来欄
日本のオペラ、来日公演など大幅減少 

日本のオペラ公演数が減っている。昭和音楽大学オペラ研究所がこのほど発表して「日本のオペラ年鑑2009」によれば、2008年の1219回から、09年は988回へと20%近く減少。同研究所が1995年に調査を始めて以来、最大の減少率だ。

なかでも顕著なのが海外の歌劇場や音楽祭の来日公演で、08年の234回から、09年は71回と激減。調査開始以来、最も少ない数字だという。欧米やロシアの大規模化劇場による首都圏での公演にさほど変動はないが、東欧などの中規模劇場が各地を巡演するオペラが減った。不況や自治体の財政難で、公共劇場が来日公演を受け入れられなくなっていると思われる。

一方、オペラを上演した団体数は08年の215から09年には245に増えた。客の入りを考慮し各団体が1演目あたりの公演回数を減らしたためで、この傾向は今後も続きそう。日本の代表的なオペラ上演機関、新国立劇場の今秋〜12年夏の公演回数は1演目につきほとんどが5回。十数年前は7回公演もあった。藤原歌劇団東京二期会も、少しずつ回数を減らしている。新国立劇場尾高忠明オペラ芸術監督は「私自身は10回でも上演したいが、芸術監督に回数を決める権限はない」とチケット販売への配慮をにじませた。

http://www.jca.apc.org/jikkuri/docs/110127_NIKKEI_OperaReduction.jpg


早速「日本のオペラ年鑑」にアクセスして調べてみようと思いました。
http://www.tosei-showa-music.ac.jp/opera/doc/operashi.pdf