大型来日オペラ公演のキャンセル@2011年

オペラファンにはいまさらでありますが、反原発で活動してる人らが今年の来日公演のキャンセルの話を聞きつけて、まとめろと言ってきかないので、自分の知ってることを書き出しておきます。

メトロポリタン・オペラ出演者変更のお知らせ
http://www.japanarts.co.jp/MET2011/cast_changes.htm
来日の直前まで日本行きを表明していたアンナ・ネトレプコですが、かつてロシア国内でチェルノブイリ原発事故の悲劇を身近に経験していることなどから、不安を払拭することができず、このような精神状態では最高の演技を披露することはできないということで、最終的に来日を断念いたしました。

また、ジョセフ・カレーヤも来日の直前まで日本公演の出演を表明しておりましたが、同様に原発事故後の影響を受け、渡航直前になって取りやめとなりました。
既にレヴァインとボロディナが健康問題で、カウフマンは原発事故の影響によって来日公演への降板をお知らせしておりますが、(略)

上のページから、キャスト変更部分と、公表されている理由。

指揮:ジェイムズ・レヴァイン ⇒ ファビオ・ルイジへ変更 健康上の理由
ミミ: アンナ・ネトレプコ  ⇒ バルバラ・フリットリへ変更 原発事故の影響
ジョセフ・カレーヤ(6/17,19)⇒マルセロ・アルバレスへ変更 原発事故の影響
エリザベッタ: バルバラ・フリットリ ⇒ マリーナ・ポプラフスカヤへ変更 他キャストの変更による玉突き人事
ドン・カルロヨナス・カウフマン ⇒ ヨンフン・リーへ変更 原発事故の影響
エボリ公女: オルガ・ボロディナ ⇒ エカテリーナ・グバノヴァへ変更 健康上の理由
エドガルド: ジョセフ・カレーヤ(6/9) ⇒ロランド・ヴィラゾンへ変更 原発事故の影響
      ジョセフ・カレーヤ(6/12)⇒ アレクセイ・ドルゴフへ変更 原発事故の影響

団員80人が日本公演拒否=放射能心配―独名門歌劇場
http://www.asahi.com/international/jiji/JJT201109160137.html
ドイツの名門、バイエルン国立歌劇場は15日、東京都と神奈川県で今月下旬から行う日本公演のメンバー約400人のうち、80人が福島第1原発事故を理由に参加を拒否したことを明らかにした。

バイエルンで検索したついでに見つけた情報。コメント欄がすごい。

バイエルン国立歌劇場 80人の団員・スタッフが来日拒否 6月会見とは矛盾
http://queen-alice.air-nifty.com/blog/2011/09/post-8274.html

夏の時点で、オケの6割が来日拒否!最終的にはどうなったんだろう。無理してないといいが。個人的には、来たくないと言ってる人に無理させて欲しくない。過去・今後とも。日本人への同情心や罪悪感で不安を抱えながら来るなら、そんなものは1ミリも感じなくていい。

ボローニャ歌劇場来日公演、主役級ら6人降板
http://www.asahi.com/culture/update/0905/TKY201109050393.html
10日に滋賀県で開幕するボローニャ歌劇場来日公演(フジテレビ主催、朝日新聞社など後援)で、主役級3人を含む6人が病気や事故などで降板することになり、7人の代役が決まった。

こちらは原発事故が理由とは書いていないので、単に今年キャンセルが相次いだという情報として。もっともファンの受け取り方はこんな感じです。それもまた極端な反応だが、例年と比べて多いとは言えるかな。


私は3歌劇場とも行ったけどね、これらの来日公演。キャスト変更の影響でチケット入手しやすかったから。