市民から期待と不安◆京都会館高さ緩和・四条通を1車線化◆ ―京都市都計審が決定―

とうとう新聞からコメントを求められる人になってしまった。

朝日新聞 2012年01月21日
http://mytown.asahi.com/kyoto/news.php?k_id=27000001201230003
市民から期待と不安 ◆京都会館高さ緩和・四条通を1車線化◆ ―京都市都計審が決定―

 四条通の1車線化と、京都会館左京区)建て替えに伴う高さ規制の緩和が20日、京都市の都市計画審議会で決まった。門川大作市長が進めてきた「歩くまち」「文化芸術都市」の施策を反映する内容。市長選の告示が22日に迫るなか、市民からは「念願がかなった」「強引だ」と歓迎と批判の声が上がった。

 烏丸通川端通の東西約1キロを片側1車線にし、歩道を広げる四条通の整備計画。市は審議会で、16あるバス停を2カ所に集約▽タクシーの客待ちスペースを確保▽一般車や荷物搬送車の駐停車スペースを数カ所に設置――などを挙げ、社会実験や交通量データの分析も踏まえて、「車道を減らしても大きな影響はない」と説明した。

 しかし、府警の委員は「説明は十分でなく、渋滞の懸念がある」と反対の意見を述べた。「救急車や消防車は通れるのか」といった疑問も出されたが、「歩行者優先の方向性は賛同できる」「まちの発展につながる」との発言が大勢を占め、多数決で決まった。

 審議会の傍聴席では、地元の商店主や住民らも議論を見守った。歩道の拡幅を要望してきた四条繁栄会商店街振興組合理事長の堀部素弘さん(73)は「これで安心して歩けるまちづくりが進む。集客につながれば」と期待を込めた。地元自治会役員の丸橋春樹さん(62)=中京区=は「周辺の車道が渋滞し、生活が脅かされないか。対策を考えたい」と不安がった。

 高さ規制の緩和をめぐっては、市が2007年に導入した「新景観政策」との関係が議論になった。これまでの上限15メートルから、京都会館第1ホールの建て替えに合わせて最大31メートルにまで緩和した市の姿勢に対し、審議会の委員からは「景観政策に矛盾する」と反対意見も出たが、やはり多数決で決まった。

 市民から約8千人の反対署名を集める活動にかかわった市民団体「京都会館再整備をじっくり考える会」の西本裕美さんは、「市がつくったルールを自ら破るもの。大変残念です」と話していた。

文中8千人は、先日5団体合同で署名提出したときの合同の総数です。まだまだ署名募集してますので、よろしくお願いします。