ホルテン映画"Juan"のDVDが出たよ

ホルテンの映画"Juan"のDVDが発売されているという情報をこちらのブログ経由で教えて頂きました。米アマゾンで購入可能で、ヨーロッパ市場向けのPAL Region2のDVDとブルーレイが50ドル超くらいです。PCで再生するならこれ買っても大丈夫ですが、日本の普通のDVD再生機では見れません。もうちょい待つと、日本で普通に見れるDVDも出るかな? http://www.amazon.com/dp/B006W1TISG/

ついでに米アマゾンなら、ホルテン演出作品のゴヤも購入可能なことに気が付きました。これ知らなかった。NTSCのAll Regionsだし、安いし、早速買っちゃお。 http://www.amazon.com/dp/B005FAH16Q/


さてJuanに戻って、8分くらいの抜粋動画を見ることが出来ます。
http://www.youtube.com/watch?v=aZrXCUJgs4o

ううーん、カメラはイマイチかなあ。緊迫感の表現としても、もうちょっとやり様があると思うよ(・・・と、急に映画ファンの視線に戻ってみる)。

現代映画として見ると、ジョバンニがレポレロより背が低いのは気になるな。いや、ここは、そんなことが気になるくらい現代映画として観れることを賞賛すべきだろうか。吃驚するほど普通の映画(←「オペラ映画」ではなくて、ジャンルとして普通の、という意味)だなあ。シンガーも皆イマドキの俳優みたい。英語歌唱は最初ちょこっと気になりますが、見ているうちに引き込まれて気にならなくなったよ。この引き込まれ感はめちゃホルテン演出。ジョバンニの視線を描けるのは映画ならでは。こういう風に見るのは、オペラとしては新鮮ですね。

ところでオッターヴィオでペーター・ロダールが出てるんだ。今度の遠征で聴いてきます、この人。ペーター・ロダールが入ってるせいで、ちょいと体力に自信がないけど、わざわざ到着日の椿姫を聴くことにしたくらい*1。私のテイストどんぴしゃではないが、2番手くらいには期待してます。顔も声も可愛いけど、特技はアンサンブルをデカ声でぶち壊すこと、という個性の主です。他にDKT組としてはマゼットのリングストローム

音楽はラース・ウリク・モーテンセンコンチェルト・コペンハーゲン。ううーん、実は、デンマーク音楽ファンの癖に、コンチェルト・コペンハーゲン好きじゃないんだよねえ*2。特にダメってわけじゃなくて、お気に入りじゃないレベルの話だけど。私の愛するデンマーク音楽の「明るく投げやり」「のほほんクレイジー」遺伝子を継いでないんだよね*3古楽バロック室内楽ファン的には、コンチェルト・コペンハーゲンってどうなんでしょうか。

http://juanfilm.dk/index.php?page=cast
Juan: Christopher Maltman (England)
Leporello: Mikhail Petrenko (Rusland)
Politichefen: Eric Halfvarson (USA)
Anna: Maria Bengtsson (Sverige)
Ottavio: Peter Lodahl (Danmark)
Elvira: Elizabeth Futral (USA)
Zerlina: Katija Dragojevic (Sverige)
Masetto: Ludvig Lindstrom (Sverige)


Instruktor: Kasper Holten
Manuskript: Kasper Holten og Mogens Rukov baseret pa Mozarts Don Giovanni
Musik: Wolfgang Amadeus Mozart
Dirigent: Lars Ulrik Mortensen
Orkester: Concerto Copenhagen
Fotograf: Andras Nagy
Producere: Malene Blenkov og Michel Schonnemann
VARIGHED: 104 min.
CENSUR: Tilladt for born over 11 ar
SPROG: Engelsk

*1:しかも立ち見。到着日に立ち見。いくらバックパッカー体質だからって、自分の体力を過信し過ぎではないだろうか。

*2:日本から見ると、頻繁に来日するのってここくらいだから、デンマークと言えばここ的な存在なんじゃないかと思うんだけど。

*3:まあ何度も来日してることからして、それは当たり前なんだけどさ。日本で「のほほんクレイジー」やったら、次から呼んでもらえないわな。はー、マイナー趣味は辛いぜ。