ああワグナー、ワグナー、ワーグナー、どうしてあなたはワグナーなの?

・・・・じゃなかった。どうしてあなたはオペラ作家なの?でした。

こんなん書くと後で恥ずかしいんだろうなーと半ば予感しつつ、当初からずっと思っていることがあって、その印象が段々薄れてきてしまったので、今のうちに書き残しておきたいので、赤っ恥覚悟で書きます。

どうしてワグナーはオペラ作家なんでしょう?この人には、器楽をいっぱい書いてて欲しいんですが*1。というかですね、オケの完成度うっとり度に比べて、歌の部分がなんとも癖があって不自然だと思うんですよ。前期はまだともかく、後期は特によく分かんないんです。パーペファンの癖に、マルケ王の嘆きとか、イマイチ分かってないんですよ、私。そういう様式ですと言われたら、勉強不足の身ゆえ、はあ左様ですかと引き下がるしか無いわけですが、しかしそれでも違和感は無くならないわけで。リズムも旋律も、なんとも独特で、しかもそれが思いっきし素敵なオケに乗ってるわけですからなんとも微妙で、なんであのオケを書く人がこういう歌を付けるの?って感想なんです。

ポップシンガーで時々こういう独自路線の人いるよなあ、なんかリズムの取り方が独特なラップ路線シンガーとか。思いっきり年齢がバレる喩えですが、大江千里とか渡辺美里とか、えーとあの、男女ツインボーカルのうっさい4人組くらいのバンド、なんだっけ。あれ。あれが一番近いと思うんだけど。違和感の方向性として。時代偏っててすいません。この時代を最後に実家を出てTV新聞雑誌に触れない生活に突入したので*2、私の同時代経験はこの時代で止まってるんです。


ワグナーについてこんなこと言ってるのは私だけですかね。ドラマ進行とか例のモティーフ使いとか、そういう方面では紛れも無く素晴らしくオペラ作家だと思うんですが、肝心のところで納得出来ないよー。この違和感はなんなんだろう。基本的には、自分にとって予定調和的じゃない、こう来たら次はこう来るだろうというポイントから外れてるってことのような気がするんだけど、ワグナーの場合は、オケがすごい予定調和*3で安心出来るのに歌がそうじゃないところに違和感の源泉がある気がする。どっちもずれてたら*4ここまで引っ掛からなかったような。

ついでにワグナーをどう歌うべきか歌われるべきか、実はいまいちピンと来てません。パーペのはその回答のひとつであると思う。叫ぶな、歌え!(←今考えたワグナー標語)


なんだかんだ言ってワグナーの魔力に嵌りつつあるんだろうな・・・・この感想、数ヵ月後、数年後に読み返してどう思うか、楽しみにしときましょう。

*1:またそんな無茶を。

*2:単に貧乏下宿学生生活とも言う。

*3:自分にとっては、ですよ。

*4:しつこいようだが、自分にとっては、ですよ。