スカラ座ドン・カルロ初日レポート/1幕1場
1幕1場
全体レポで書いた通り、最初の一音で引き込まれました。合唱に続いて、修道士登場です。登場した瞬間「若っ人間くさっ(いやこの時点では人間だけどさ)」という印象を持ちました。見た目も歌も。ところがこの人、ヴェール越しにもう1回現われるのですが、そのときはまるで別人みたいなのです。2回目はこの世のものならざる感がちゃんと出ている。ちなみに歌は朗々としてました。
次にカルロ君の登場ですが、いやー(笑)。ごめん、これコメディだっけ?なんか走り込んで来て「僕は彼女を失ってしまった!」とか演るわけなんですが、この走りが、両手を交互にバタバタさせ足を後ろに高く跳ね上げながらというスタイルなんですが・・・・誰か指導してやれよ。すいませんここでプッとなってしまったのは私です。カルロ君の目の前なのにすいません。しかしカルロ君はこの後も何度もこの走りをやって見せるんですが、この人コメディのセンスあるわ。この人のフィガロとか観てみたい*1。
カルロ君の歌なんですが、一声聞いて思ったのは、またカルロ君について語らずに別のことばかり言ってすみませんが、これまで聞いてきたディスクのカルロ達よ、なよなよとか言ってごめん、なよなよ出来るのはすごかったんだね!ということでした。カルロ君の歌はなんか足りないような。メリハリかな?ところでヴァルガスはなんとなくカルロ君で定着してしまったので、以後ずっとカルロ君で行きます。
次にイェニスのロゴリーゴ登場ですね。うーん、私はピンと来なかったなあ。可も無く不可も無く特別なものも無く。いつも髪型が跳ねてるのは仕様ですか?
1幕1場で残念だったのが友情の二重唱です。しかもカルロ君の方が足を引っ張っていたような。ここはオケもガタガタになっちゃった印象でした。
そして王と王妃登場です。はい?何この幼い人は?当社比150%幼いんですけど?丸い。丸いよ君は。ついでにまた太ったわねお父さん。後ほどの観察の結果、白髪混じりの前髪降ろし状態と判明しましたが、最初いつもみたいに青い照明のせいで白っぽく見える地頭かと思った。ついでにヒゲも控えめで(ヒゲも白髪混じりにされてたのかも)、つまり、
- いつもの頭+前髪下ろし+ヒゲ控えめ+丸い=幼い
の公式が成り立ってしまったわけです。いやあ、この頭、フィリポ2世の肖像画とかに基づいてるんですかね。フルラネットならいいと思うけど、この丸顔で横に張った頭の持ち主にやらせるのは如何なものかと思います。
どうでもいいですが、ちびカルロとちびロドリーゴとちびエリザベッタはいいとして、なんでヤングフィリポも出てくんの?それはさすがに違うだろう。しかもロン毛ですよ。
相変らず長くなってしまったので、1幕2場は別エントリにて。しかしこの長さでずっと書く気ですかね私は。
*1:それはバスの役ですstarboardさん。