METマイスタージンガー2001 (2)

2幕

セットの街が、本格的だ。そして相変らず楽しそうな人々。マッティラ・エヴァとパーペ・ポッグナー親子の登場。パーペ、一声目がさすがだ。この組合せってショル爺の録音で音だけで聴いてて、つい年齢が反対というか、エヴァがお母さんだと思っちゃうパートなんだよな。そして映像もやっぱりお母さんぽいと思ってしまうのであった。おでこコツンのシーン、愛すべき親バカだぜ。

表で靴屋の仕事をはじめるザックス。にわとこのモノローグ。を聴きながら思ったのは、やっぱりパーペにこの役はやらせられないよ。パーペのこのモノローグ、美しいけど、コンサートだったら何度でも聴きたいけど、それでも。だってその歌を歌うザックスが、理解出来ないけど心が掻き乱されると歌うその歌を、ヴァルター役の人がちゃんと提供しないと嘘くさくなっちゃうもん。そんな"something wonderful"を提供出来るテノールがいないと駄目なんだもん。あーでも、あの「コタツに入ったお父さん」みたいなノリの格好はしてみて欲しい。

あーあ、エヴァがヒステリー起こして行っちゃった。ヴォルターと合流。ヴァルター、ポッグナー親方の真似してます(笑)。かけおちしそうになるけど、邪魔されまくりの2人。夜警の登場。若い人だ。パペっちも昔これやったんだよな、1回目の登場の最後をもっと延々やってたけど。

ベックメッサーマンドリン(の長い奴?)抱えてやってきて、邪魔して歌いだすザックスがとち狂ってていい味出してる。モリスのこれは絶品だ*1。しかし長々とベックメッサーをいじめてたな(ニヤニヤ)。そして乱闘騒ぎ。相変らず楽しそうな人々だぜ。事態を収拾するザックス。さすが年の功です。

*1:もうちょっとまともなとこを誉めなさいよ。