シカゴリリックのファウストを聞きましたよ。

一周流し聴きしただけですが、悪魔パワフルですなあ。調子良さそうですね。いわゆる一人だけマイク通してるみたいに聴こえるって状態。管がいい仕事してる。常にじゃないけど、ある瞬間すごくいい仕事してるって感じるものがある。あと、ファウストこれまで聴いたことがあるのは、ネトラジ経由のオランジュの2008年の公演だけなんですが、その1種類しか知らないからという理由もあると思うのですが、なんとなく耳がアラーニャっぽさを求めてしまって物足りなく思ってしまって*1、なんで彼が人気なのか分かる気がした。ということを後にならないと分からんから私は遅いというのだ*2

金の子牛の歌は、テンポゆったり目でちょっとしっくり来てないのかな?って部分がなきにしもあらず。歌った後に拍手じゃなくて笑いが起きてるのが気になる。笑いと足踏み。舞台では一体何してたんだろう。この演出はマルガリータの兄さんだかその相棒だかにもなんかオチャラけさせたりしてて、そういう演出が随所に入ってるのでしょうな。たぶん。4幕のセレナーデも、テンポの件は似たような感じですが、笑い方に新機軸があるような・・・・いやこれが舞台向けなのかな。

最初のインターミッションのときにパーペのインタビューがあります。飛ばさないように(←いつも飛ばしてる人)。5分くらいだけどね。インタビューの声がいつもより明るめ?軽め?そして若干引っかかり気味に聞こえるので喉の調子を心配してしまったけど、幕間だからなのかな?*3ゲーテの同国人としてファウストについて語り、来シーズンのヴォータンの準備について、ヴェルレクの新譜について語ってます。

この公演の写真はfacebookで公開されています。と、2回目のインターミッションのときに紹介がありました。
http://www.facebook.com/album.php?aid=111030&id=44934609160
Lyric Opera of Chicago's Photos - Faust

何してるんだ〜、悪魔。どの場面なのか気になる。うまいこと丸っこさが誤魔化せるアングルで撮ってもらったね。

このプレミエの日の批評は、この辺りで読めます。
http://www.chicagotribune.com/entertainment/music/chi-1007-lyric-faust-ovnoct07,0,7430039.column

Gounod's "Faust"
Oct. 5 2009, Lyric Opera of Chicago
Faust Piotr Beczala
Marguerite Ana Maria Martinez
Mephistopheles Rene Pape
Valentin Lucas Meachem
Marthe Jane Bunnell*
Siebel Katherine Lerner
Wagner Corey Crider

Conductor Sir Andrew Davis
Director Frank Corsaro
Designer Robert Perdziola
Lighting Designer Christine Binder
Chorus Master Donald Nally
Movement Director Sara Stewart

追記

もう1回聴きました。つーか今聴いてます。流し聴きとかしてる場合じゃなかったよ!すごい熱気、すごい勢いだ!主役3人がみんな素晴らしい。いいなあ。あそこに居合わせたかった。

*1:これは馴染んでいる音運びを予測して、それと違うから違和感を感じるというのとはまた別の現象。

*2:ついでに別の人のレビューを書くときにそういうのを出してくるのはよくないと思います!>自分

*3:そもそもリアルタイムでインタビューしてるんですか、こういうのは。