ワグナーを聴いた後はワグナーについて考えてしまう。

METのパルジファル、この間は2幕までしか聴けなかったので、今日は通して聴きました。この演奏はとっても気に入りました。

ところで表題です。他の作曲家についてはそんなことないのに、ワグナーを聴いた後はワグナーについて考えてしまうのです。なんででしょうね。なんとも拭い去りがたいワグナーカラーがあるというか、それが、カラーがあるってだけじゃなくて、どうしようもなく濃いというかこってりどっしりしてるというか。部分々々は繊細なのに全体としては重量感のある細工物みたい。お腹にズシンと来て、忘れられなくて、その後どうしても考えざるを得ないのです。いや、これだけなら、作品単位で観た後にそうなることってあります。でもワグナーの場合は、その作品じゃなくて、ワグナーについて注意が向いてしまうのです。不思議不思議。