ROHドン・カルロを観た

YouTubeにアップされていたので、2幕のフランドルの処刑のところだけ映像を観ました(他は音だけ聴いてました)。簡単に感想を。つーかこれを観ながらスカラ座公演を思い出して反芻してました(ぐふぐふ*1)。

  • スカラ座の衣装はすごかったと思った。色んな色を使いまくってて単独で見るとおかしいくらいなのに舞台全体では調和してた。素晴らしい。って、比較対象があってやっと分かるような値打ちの分からない奴ですみません。
  • この真っ赤っかな衣装は、一体誰が着こなせるんだ。アンパンマンじゃないんだから。フルラネットはおじい系の衣装が綺麗にキマる人なのに*2、フルラネットにしてこの状態ということは、こっち系の衣装がギャグになる例の人に着せたらどうなっちゃうんだろう。
  • フランドルの6人衆の合唱はいいけど、ちゃんと録音水準あるんだけど、その中でもかなりいい方なんだけど・・・・特別じゃない(しょぼん)。
  • なんかドラマはスカラ座の方があるなあ。あっちを聴き込み過ぎちゃったせいかな。実演観た思い入れのせいだろうか。逆でも同じ評価をしただろうか。
  • 民衆を煽りまくっているビリャゾン・カルロはナイスかも。両手を挙げて飛び上がらんばかりの勢いで扇動してるし。
  • 民衆はさっきまで王を称える合唱してたのにあっという間にフランドルの命乞いの合唱に変わって、全く節操がないな。まあ王を称えるの方が「やらされてた」ってことなんだろうけど、その辺の表現が出来てないので、節操が無いだけに見える。
  • そういえば大根じゃないカルロを見るのは初めてだった。動く動く。楽しい。
  • おいおい、カルロと王が剣を交わしちゃってるよ。しかも互角かよ。これやるなら、若者のカルロが圧倒的に有利であっという間に王を追い詰めたので、ロドリーゴが慌てて止めたって演出にしないと。
  • そういえばビリャゾンがしっかりして見えるからうっかり忘れていたが、この物語のカルロは考えなしのお馬鹿さんなのだった。いつもの大根カルロ達は素でその通りに見えるから違和感を感じたことが無かった。大根ズにも意外な効用が!
  • このカメラはなんか合わないな。13のラストのフルラネットを映してフォーカスが十字架に行って画面を切り替えるときのタイミングとかダメダメだ。テンポが合わない。
  • ところでこの劇場のちょい役のお兄さん達(主要キャスト以外で歌が付く人達)はみんなスレンダーなイケメンですね。私の趣味じゃないけど*3

*1:キモいですstarboardさん

*2:おじいベストドレッサーを進呈します。

*3:誰も聞いちゃいないが勝手に語るが、私の「外見の好み」にドンピシャなのはターフェルである。映画俳優でもあそこまでドンピシャな人はいない。「ふてぶてしい系デブ、ただし愛嬌はマスト、ふてぶて:愛嬌=7:3」が理想なのである。日本じゃ女だか男だか分からんような腰の細い男子が増殖中な昨今、オペラはヘヴンだぜいぇーい!