苦手な録音/解決編

昨日のマーラー8番の件、ちょっと分かりました。実は昨日のエントリを書いた後に、同じ演奏のディスク違いを買うくらいなら、別の演奏の8番を聴いてみようと思いたったのです。で、思い立ったら即実行。ダウンロード販売でショル爺のマーラー8番をゲット。これを再生したら・・・・なんと音がサイドから聴こえる?!もっと聴き進むと、前と両サイドの3方向から聴こえます。そうです、マーラー交響曲8番、通称「千人の交響曲」は、演奏者が多過ぎて目の前のステージに全部の演奏者が載っているわけではないのでした。

いやー。これだから生かじりの素人は駄目ですねー。おそらく録音が再現しようとしているポイントは、前と両サイド(ひょっとすると後方にもいるかもしれないが、私の2.1chシステムでは再現出来ていない)を演奏者に囲まれたポジションであるのに、この音を聴きながら目の前のステージに載った演奏者を探していたら、そりゃ無いものを探して変なことにもなるわ。しかしこれが耳で分からなかったとすると、やっぱり私の耳はダメダメです。それにしても、こういった心理面の効果*1は絶大でした。だって本当に目の前に黒い巨大なスピーカーが立ちはだかっていたもの。

いやでも、まだひとつだけ疑問が。ショル爺の8番は3方向から聴こえたのに、コリン・ディビスの8番は何故スピーカーだったんだ?というわけで、これから聴き直しをしてみる予定です。とりあえず根拠の無い誹謗中傷を一刻も早く解消すべく、先にこれを書きました。

追記

聴き直ししましたが、やっぱり駄目でした(がっくし)。今度は、音は別々の場所から聴こえるんだけど距離感(前後)がやっぱり変で、ほぼ等距離から聴こえてくるので、同一平面上に並べられたスピーカーユニットのそれぞれが順番に鳴っているようです。やっぱりスピーカーなんだよな・・・・。このディスクは卓上スピーカーなどでBGM的に鳴らすのがよいみたいです。いまのところ。

*1:想定しているものと実際に流れている音が食い違っている場合に、想定しているものに思いっきり引きづられる効果。