新語造語で振り返る2009年/右舷日記用語の基礎知識
一年の振り返りといえば今年のベスト盤やベスト公演などを語るのが「らしい」かもしれませんが、ここは右舷日記っぽく新語造語で振り返ってみたいと思います。登場順です。
- ショル爺
- サー・ゲオルグ・ショルティのこと。子供の頃同居していた祖父にそっくりなので勝手にこう呼んでいる。そりゃただのハゲorスカート頭やろーってツッコまれそうであるが、それだけではない。頭から肩あたりの感じがそっくりなのである。
- パペ百面相
- 歌っているときの表情がくるくる変わって面白い。一昔前の芸人さんのようである。
- 顔芸
- 演奏中の指揮者の見所。特にパッパーノはナイスな顔芸を見せてくれる。
- 高い声が苦手
- 原因に関しては歌手の肺の使い方に反応しているとか自分の出せない音域に反応しているとか諸説あるものの、苦手なものは苦手である。高音ハイとか、ハイCでましたカタルシスが味わえないのである。今のところ。
- 私の耳を上書きしないで
- いい演奏を聴いた後はこうなる。
- 音楽断ち
- 上の状態が1週間くらい続くとこうなる。
- 教祖様
- 1991年ザルツブルグ音楽祭の魔笛における少年ザラストロの設定。だと勝手に思い込んでいる。
- starboardフィルター
- starboardの目には、世界はとことん薔薇色に、小デブのおっさんはとことん可愛らしく映っているらしい。普段は意識していないが、写真を撮るときに突如顕在化する能力。見合い写真はstarboardに頼むといいよ!
- にらめっこ
- 負けると後方に撤退しなければならない。
- ビジュアル優先
- 自分の注意力のリソースがビジュアルに優先的に配分されてしまい、音楽への集中がおろそかになってしまうこと。映像付鑑賞の後に音だけで再鑑賞をすると驚愕する。一粒で二度美味しい?
- 草食系男子は筋トレして鬚をはやせ!
- 友人I氏の台詞。個人的に2009年一番の名言だと思う。
- バーチャルリアリティ漬けのオーディオマニア
- ある時代以降のオーディオ趣味は、実演に近付けたい・再現したいという範囲を超えて、より強く人間の感覚に訴えるにはどうするかというバーチャル・リアリティの世界に突入したので*1、本物よりも刺激や快感を喚起する側面があり、このバーチャル・リアリティに慣れていると実演で感動出来ず、物足りなく感じてしまう危険な現代病。
- ジークフリート・ショック
- 生まれながらのジークフリートことアナセンを聴くようになって以来、これまでさっぱりピンと来なかった他テノールの歌唱も急に分かるようになった・・・・本当に分かってんのかどうかは怪しいが、前より格段に味わえるようになった出来事。ちなみにソプラノとメゾとバリトンについてはまだピンと来ていないので、この後なんとかショックが来る予定である。
- おんぶ演出家、または単におんぶ
- 最近ハマっているDKT(デンマーク王立歌劇場)を根城とする演出家ホルテンのこと。ホルテンが指揮者のシェンヴァント氏におんぶされた写真をプロフィール写真として公開していることに由来する。
今年はオペラを観始めた年でした。2月末からですから丁度10ヶ月経過したところです。本日で227日書いたらしいです。この日記は
なにを考えたか突然オペラにハマった初心者が、あまりにも新鮮で色んな感想が湧き出てくるため、このファーストインプレッションを記録しておきたいと思って始めました。
という目的で書き始めたものです。テーマは「ある聴き手の成長記録」です。今年だけでも結構変わったなーと実感しているので記録しておいて良かったと思います。
では、みなさんよいお年をお迎えください*2。