カタカナ表記

実に久々のパペトークです(だってネタが無かったんだもの)。galahadさんのところで外国人の名前のカタカナ表記の話題が出たので便乗して当blogのカタカナ表記について書いてみようかなーと。

http://galahad.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/post-33b4.html
名前の表記@In fernem Land unnahbar euren Schritten....

一見パーペとパペが混在しているように見える当blogの表記ですが、基本はパーペです。パペになるのは明確なルールがあって、合成語のときです(例:パペトーク)。初期の来日のときの招聘元の表記が「パペ」だったのか、長年のオペラファン(私から見ると)がご愛用の表記は「パペ」が多いようです。この辺の事情はリアルタイムで知らないので、詳しい方のコメント歓迎です。

基本がパーペなのは、一応マイルールがあって、日本語で「パペ」と書くと「パ」の発音が軽くなって相対的に「ペ」にアクセントが来るので、それは違うだろうと。で、「パーペ」と表記しとけば絶対パに溜めが出来てアクセントが来るので、こっちです。

どうでもいい余談ですが、外来語のカタカナ表記に関しては、音は仕方ないので妥協するとして、アクセントがずれてると嫌なんですよ。だから「コミュニケーション」はOKだけど「シミュレーション」はNGです、私の中では。こう書くと絶対日本語としては発音しにくい「ミュ」にアクセントが来ちゃうじゃないですか。んで、communicationは2音目にアクセントがあるからいいけど、simulationは1音目にアクセントだから絶対違う!と思うんですよねー。んでもこの単語は実は本業に関係していて「シミュレーション」以外で書くと間違いと突っ込まれやすい単語なので、内心穏やかでない外来語のカタカナ表記No.1なのでした。余談終わり。

英語圏ではPapeは、最初のaにアクセントがあって次のeはaとeの中間の発音で添える程度の弱い音なんで、パァペ(又はパァパ)、日本語にしたらやっぱりパーペじゃないですかね。

ドイツ語圏だと、やっぱり一音目にアクセントがあって、基本はパーペなんだけどときどきパープになるって感じですかね。ドイツ語圏にもいろいろあって、パーペと言ってるエリアとパープと言ってるエリアは実は違うのかもしれませんが。よく分かりません。

ファーストネームの方は、前にチケット買おうとドイツに電話かけたとき、電話口で「ルネ」と言ってたら「レネ?」と問い直されたので、実はレネなのかなーと思いつつ、ネトラジのアナウンスではやっぱりルネに聴こえます。こっちはファミリーネームのように溜めがある発音ではないので、どっちでもいいやって思ってます。


出身国の発音とその他の読みが食い違うと言えば、アンデルセン(ドイツ語読み・日本では一番馴染みがある)とアナセン(デンマーク語読み)ですかねー。しかし、この間ドイツ語圏の放送聞いてたら、ドイツ語のアナウンスの中でも英語読みで「スティーグ・アンダーセン」と言っていた*1。その他のデンマークの方々の名前はもうカタカナで表記しようとすることすら諦めてます。だって変なんだもん、デンマーク語。黙字多いし。先行するカタカナ表記見ても全然統一されてないし*2

でもひとつ思うんですが、上で書いたことと矛盾するけど、発音にこだわらず、綴りをローマ字読みしたものが日本語のカタカナ表記としては親切なんじゃなかろうかと思うこともあります。どうせ発音は再現出来ないし、日本語ならではの表記ルールとしてそれもアリなんじゃなかろうかと。

ちなみに、うちの内容はなるべく固有名詞からの検索に引っ掛からないように(だってこんな偏った内容を読ませても、申し訳ないだけじゃないですか)、あえてフルネームは避けたり、分かる人にしか分からないように不親切に書くことを心がけております(笑)。

追記/デンマーク語についてちょっと調べてみた

http://www.amazon.co.jp/dp/4812100550
実用デンマーク語入門―文法・日常会話・単語集 (単行本)
戸部 実之 (著)

アンデルセンを生んだ国、デンマーク。この国を旅した著者が、様々なエピソードをまじえてデンマーク語の文法、日常会話、単語を解説する。アンデルセンという呼び方は、実は英語読みのなまりで、実は「アナスン」と呼ぶこともわかる楽しい1冊。

アナセンじゃなくて「アナスン」である説が浮上!
ついでに「アンデルセン」は鴎外紹介によるドイツ語読み由来じゃなくて英語読みの訛りであるという説まで!

DRで聞くと、「スティー・フォー・アーーナスン」(Aに強いアクセント+他の2倍くらい伸ばす+この伸ばし方のバランスを保ったまま全体を早口で言い、「ナスン」部分は軽く添える)だなあ。Sの摩擦音が強いな。どっちみち日本語に無い音なのでアナセンでも良さそうな感じ。

http://www.eigo21.com/etc/dansk/keyboard.htm
æ → ae   ø → oe   å → aa   én → een   ét → eet
æ → [& aelig;]   ø → [& oslash;]  å → [& aring;]   é → [& eacute;]

こっちは有難い特殊文字の表記方法。ここにメモっておいて必要なときに参照して使う予定。

*1:ついでに英語圏ではAndersonと誤記されていることも結構あるので、両方で検索しなければならない。

*2:でもそろそろ適当ばっかり書いてないで、デンマーク語入門とかその手の本を買うべきかもしれん。文法は楽だが発音が超難しいらしい、デンマーク語。ガクブルものです。