スェーデン放送合唱団@いずみホール
今日は何を書いていいのか分かりません。あまりこの分野に慣れていなくて、聴きどころも表現の仕方も分からないんですよ。宝石のようと形容されるに相応しい美しい響きでした。実は私がクラシックを意識して聴くようになる前に、こういうのだったら行ってみたいと漠然と思ってた演奏会て、アカペラのコーラスだったんですよ。ですから念願適ってのこの日の公演ということになりました。
スウェーデン放送合唱団
2010年 6/14(月) いずみホール
指揮: ペーター・ダイクストラ、オール・アカペラプログラム
いずみホールは初体験ですが、関西では音響的な評価の高いホールです。たしかに精緻で綺麗な天に向かうような響きでした。ただ、私がこのジャンル自体初体験でそれ以上評価出来ないので、次は室内楽を聴いてみたいです。でもこのホール、なんかプログラムが私好みじゃないんですよねー*1。12月にシューマンの「ライン」があるから行くならこれかな?
最初に書いたように本日の感想はどう書いていいか分からないんですが、まず音そのものが圧倒的に綺麗だったことは言えると思います。ただちょっとしっくり来なかった面もあって、これは冒頭に書いたように私が聴きどころを分かっていないか、指揮が合わなかったのではないかと思います。あるいは、ちょっと近くで聴き過ぎちゃって、個々のパートが聴こえ過ぎちゃったという要素もあるのかもしれません。3列目のサイド寄りでした。この日のプログラムこそ、もっと離れた方がよかったのかもしれませんね。ただ、その分、解剖的に個々のパートがどう動いているのか観察するには向いていた気がします。というか、そういう聴き方をせざるを得ません。なんとなく声部単位で声を合わせてというイメージしかなかったんですが、中ではソロだったり数人単位だったりで激しく動いているのだなあ、おっとあのバスの人は人の声を思えない低音を出しているよ、なーんてことを観察しながら聴いていました。こんなレベルですいません。
女声だけでエリヤの天使達の歌からはじまって、続いて他の団員が入場してずっと人数が増えて、後は曲目毎に配置を変えながら進行します。曲目の方は、聴いてる間は気持ちいいけど後に残らないメンデルスゾーン、どう評価していいかいまいち分からないブラームスと来て、プーランクは結構面白いと思いました。特に「自由」の方はかなり面白かったです。後半は似たようなテーマの宗教曲を集めたプログラムですが、まずサンドストロームは名前もはじめて聞いたのですが、フルネームはスヴェン=デヴィッド・サンドストロームで、スウェーデンの現役の作曲家らしいのですが、この方はテクノ系でしたねー。北欧の血でしょうか。しかも中盤部に一部テクノ系を割り込ませるという比較的受け入れられやすい組み込み方ではなく、導入部と終結部がテクノ系というチャレンジャーです。はじまったときに、これで観客ついて来れるのかなーと思ってたら、中盤で観客の求める定番合唱曲っぽい展開を見せたので安心してたら再びテクノ系に戻って終わるという念の入れよう。高齢者の目立つ客席がどう評価したか心配です。
最後は、指揮者も合唱団に混じってスェーデンの唱歌っぽい雰囲気の小品を歌って終わりでした。結構微妙なことを書きましたが、まあ楽しめました。客席は満席でサイドまでギッシリでした。
あ、あと各曲のはじまる前になにか綺麗な音が数秒だけ聴こえて来るんですが、はじめは何か知らない管楽器かパイプオルガン的な機構の楽器かと思ってしまいました。女声の一人がキー合わせのため?の音を出してるんですね。あれはびっくりでした。一人一人があの音だとするとすご過ぎる。
*1:君の変な趣味はどうでもよろしい。