このディスクは音がいい・・・・のかもしれない@ライブ・イン・ルース

またもやただの日記です。先日の発見以来 Live in Ruse を聴きまくっているわけですが、この中の半分くらいは本人のサイトやYouTubeで聴けるようになってて、既にもう何百回聴いたか分からない状態になっていたわけですが、それなのに、すごく新鮮です。この音源は音がいい・・・・のかもしれません。「かもしれません」という言い方なのは、例のごとく私がアナセンに持っていかれてすっかり入り込んでるのでほんの僅かな違いに大袈裟に反応してるだけで、客観的にはそうでない可能性があるからです。でもこのルース・フィルハーモニック(ブルガリア)ってすごくないですか。

圧縮音源で聴いていたときには全く感じなかった感覚が次々とやって来るんですよ。例えばコンサート形式のせいか、いつも定期的に入るドライ味がすごく少ないなーとか。そのコンサート形式ならではの(歌手が手前の)配置のせいか録音のせいか、ヴォーカルがすごく立ってて、全幕の録音と比べて聴きやすいです。アナセンなのに声量自慢の歌手みたい。

正直なとこ、一般のディスクって、あんま音のよくない状態で聴いてて「いいかも?」って思ってちゃんと聴くとイマイチなことが多くて*1、逆ってあんまないのでこの経験は貴重です。私にとっては。

ヘンなのは、ノートゥングを鍛えるシーンのトンカンカンは本人が叩いてますね。音の聴こえてくる方向も一致するし、いつもの調子そのままですもん。これもヘンです。

あとは、このディスクのヘンなところは、ズバリ選曲でしょう。大体こんな感じです。

  • ワルキューレ
    • 1幕 ヴェルゼ・クライ
      Ein Schwert verhiess mir der Vater
    • 1幕 ウィンター・ストーム
      Wintersturme wichen dem Wonnemond
    • 1幕 名付け〜ノートゥングゲットの巻
      War Walse dein Vater
  • ジークフリート
    • 1幕 剣のアリア
      Notung! Notung! Neidliches Schwert! 〜 Hoho! Hoho! Hohei!
    • 2幕 森のささやき
      Dass der mein Vater nicht ist
    • 2幕 一人ぼっちだ〜もう一度聴かせて君の歌を
      Heiss ward mir von der harten Last! 〜 Nun sing'! Ich lausche dem Gesang
    • 3幕 おそれを学ぶヒーロー(眠れる騎士は美女だった)
      Selige Ode auf sonniger Hoh'! 〜 Das ist kein Mann!
  • 神々の黄昏
    • 3幕 聖なる花嫁!
      Brunnhilde! Heilige Braut!

これヘンだよなあ。実によく分かってると思うけど。でもヘンだよな。あとこのディスクはソプラノが惜しい。でもちょっとしか出ないし、全体としてはすごくオススメだと思います。興味がある方は、以下のところで聴いてみてね。

*1:映像がハイビジョンになった途端に粗が目立つようなもんだと思ってください。