抜きが決め手なのだよ

ところで今日は録音しておいた1週間前の放送を聴いていたのだが、これが良かった。Bo Skovhusはデンマーク出身のバリトンで「抜き」の表現が超絶良かった。私が惹かれるデンマークのシンガーは「抜き」が絶妙な人が多いのだが、なんだかこの部分はみな共通する何かがある。ここが共通するのはデンマークの声楽教育のせいなんだろうか。

Skovhus og Isokoski på Bryggen - direkte fra Mogens Dahl Koncertsal hvor Bo Skovhus og Soile Isokoski opfører Hugo Wolfs Das Italienische Liederbuch. Ved klaveret: Marita Viitasalo. Ca. 19.15 Unge spiller Klassisk. Mød oboisten Maria Nyrén, der debuterede fra

この人、Youtubeにも結構音源があったが、「抜き」の特色が分かるってことでは、この音源などどうだろう。
http://www.youtube.com/watch?v=H_MsQTlnzFQ

ついでに、他の人ではどうだろうと思って、色々聴き比べてみたが、やっぱり他の人は違うんだよなー。でもこの抜き方はデンマークではしばしば共通する特色なんだ。なんだか間合いの取り方が独特で、盛り上げると見せかけて振り落とすような、例の「外し」につながるものがあるんだ。

聴き比べついでに分かったことなのだが、抜きということでは、実はターフェルが結構近いかもしれない。ガツンと押せ々々で来ると見せかけて抜くところが。でもターフェルの場合は、予測不可能なタイミングでは来ないところが違うような。このファイルは新旧とりまぜて4人連続で比較出来るのでよく分かる。最初の人の鼻歌みたいな声は好きかも。
http://www.youtube.com/watch?v=TG4grzWG__k

今後の希望は、女声で、こういう抜き方をする人を聴いてみたいということだったりする。どなたか心当たりの人がいたら教えてくださいな。