京響情報/オペラ、CDリリース、運営ネタなど

10月の京響定期のレポを書きました。良かったときの常で、あんま具体的なことは書けてないですけどね。
http://d.hatena.ne.jp/starboard/20101021/1287680303

ついでに京響情報をいくつか紹介したいと思います。まずは公演情報。本年度中に、京響のオペラが2つ予定されてます。びわ湖ホールアイーダは、私にとっても、はじめて京都コンサートホール以外で聴く京響の本格的な演奏ですから、楽しみにしてます*1

http://www.biwako-hall.or.jp/event/detail.php?c=9798
2011年03月05日(土) 2011年03月06日(日) 開場:13:15 開演:14:00
びわ湖ホール プロデュースオペラ
ヴェルディ作曲 歌劇《アイーダ》(全4幕)
指揮:沼尻竜典
演出:粟國 淳
装置・衣裳:アレッサンドロ・チャンマルーギ
出演(3/5):並河寿美、永田峰雄、小山由美、黒田 博、佐藤泰弘、片桐直樹、二塚直紀、中嶋康子 ほか
出演(3/6):横山恵子、福井 敬、清水華澄、堀内康雄、小鉄和広、斉木健詞、二塚直紀、中嶋康子 ほか
バレエ:谷桃子バレエ団
合唱:びわ湖ホール 声楽アンサンブル、二期会合唱団
管弦楽京都市交響楽団
問合せ:びわ湖ホールチケットセンター TEL.077-523-7136

つづいてセミステージ形式のマスカーニ「イリス」@京都コンサートホール。東京公演もあるよ!「盲目の父と住む美しい娘イリス(=あやめ)がだまされて遊郭に売られていくという、江戸時代の日本を舞台にした異国情緒あふれるオペラ*2」だそうです。

2011年2月20日(日)3:00pm 京都コンサートホール・大ホール
京都市交響楽団 特別演奏会 マスカーニ:歌劇「イリス」
マスカーニ:歌劇「イリス」全3幕(セミステージ形式/イタリア語上演/日本語字幕付)
井上 道義(指揮&演出)
舞台監督/幸泉 浩司 
照明/足立 恒
イリス/小川 里美  
チェーコ(イリスの父)/ジョン・ハオ
大阪(金持ちで好色な若旦那)/ワン・カイ
京都(吉原の芸者屋の主人)/晴 雅彦  
ディーア&芸者/市原 愛
くず拾い/西垣 俊朗
踊り子/(美)橘 るみ、(吸血鬼)馬場ひかり
人形師/ホリ・ヒロシ
邦楽師/杵屋利次郎社中
胡弓/篠崎正嗣
合唱/京響市民合唱団
管弦楽京都市交響楽団
※東京公演 2011年1月30日(日)15時開演(東京芸術劇場
問合せ:京都コンサートホール(075)711-3090

次にCD情報です。とうとう待望の「ライン」がCDで出ますよー!嬉しい!以下京響メルマガから。

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広上淳一指揮 京都市交響楽団定期演奏会 名曲ライブシリーズ」
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発売日:2010年11月上旬(予定)/京響自主演奏会会場ほかで発売
料 金:2枚組 2,000円(税込)
指 揮:広上 淳一(常任指揮者)
曲 目:
CD−1/
 チャイコフスキー:イタリア奇想曲
 プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番(ヴァイオリン独奏:黒川侑)
 ラフマニノフパガニーニの主題による狂詩曲(ピアノ独奏:河村尚子
     [以上3曲、2009年8月9日 第527回定期演奏会ライブ録音]

CD−2/ベートーヴェン交響曲第4番
      [2010年3月27日第533回定期演奏会ライブ録音]
     シューマン交響曲第3番「ライン」 
      [2010年5月21日第535回定期演奏会ライブ録音]


さて10月のレポの文中に書いた京都市の広報誌の市長対広上対談がこちらで読めます。

http://www.city.kyoto.lg.jp/sogo/page/0000089636.html

  • 広上 実は「京響に」というお話をいただいたとき、随分悩みました。以前、井上道義さんが京響の常任指揮者をされていた頃、当時、あるコンクールで優勝した私を、京響の特別演奏会の指揮者として招いてくださったことがありました。そのとき、京響の楽団員は必ずしも友好的な雰囲気ではなかった…。ここだけの話ですが(笑)。
  • 門川 どうぞこの際、おっしゃってください(笑)。
  • 広上 「どれほどの腕前か」と若造を試すような空気で、駆け出しだった私は終始冷や汗をかいて緊張しっぱなしでした。正直、「もう二度と来たくない!」って思いました(笑)。

京都人、イケズやからなぁ。なんでわざわざこんなとこを引用すんのかっつーと、「掴み」です。折角京都市の話題ですから、同じソースから、京響成立の経緯と、併せてこのご時勢だから誰かの参考になるかもしれないエピソード。豊かになるとはどういうことか。

  • 門川 京響は、我が国唯一の自治体直営のオーケストラとして昭和31年に設立しました。でも実はその2箇月前、京都市財政再建団体に指定されています。そんな厳しい状況にも関わらず、私たちの先人は目先のことだけではなく、将来につながる「心の豊かさ」を大切にしてきたんです。
  • (略)
  • 門川 終戦後、生活が豊かでない時代に、今度は京都に音楽高校を設立しようと奔走した先人たちがいました。当時は音楽を含め単一科目の専門高校は作れなかったので堀川高校音楽課程を創設。それが現在の堀川音楽高校に、更に市立音楽短期大学を経て現在の市立芸術大学音楽学部にもつながったんです。
  • 広上 私も昨日、新しい堀川音楽高校を見学に伺いました。実に素晴らしいですね。
  • 門川 ありがとうございます。
  • 広上 単にお金をかけているという意味ではありません。音楽ホールも非常に音の響きがいいのですが、特に感心したのがハンディキャップのある方への配慮です。段差の解消など大変工夫されていて、エントランスやステージに車椅子の生徒やお客様が無理なく入れる。そういうきめ細かい配慮が行き届いている音楽高校という点で、全国広しといえども京都の堀川音楽高校が日本一でしょう。
  • 門川 うれしいお言葉ですね。でも堀川音楽高校だけが特別ではないんですよ。京都市では、ハンディキャップのある方をはじめ、全ての人ができる限り生活しやすい社会環境をめざす「京都市みやこユニバーサルデザイン推進条例」を推進しています。

もひとつ運営方向の話題で、スタッフの話。やっぱりこういう人の力があったんですね。元の新聞記事がオンライン上は見れないので、記事を引用されてる個人blogの紹介です。

http://kyotofan.net/kso/news/2009-07-15_arai/
上州それから(2)群響の経験 京都に【朝日新聞 2009年1月3日】

*1:一般には悪い方に挙げられがちな京都コンサートホールですが、実は最近私は、ここの響きが好きなのではなかろうかと思ってます。それで、いつも京響は良くて、他のオケに不満を持つのではないかと。どのくらいホールの効果があるのか検証出来る機会としても楽しみにしてます。

*2:by 京響のメルマガの紹介文