京響定期11月

今日は、私としては6回目の京響の定期に行って参りました。

京都市交響楽団第541回定期演奏会
日時:2010年11月27日(土)2:30pm 開演
会場名:京都コンサートホール・大ホール
出演者:飯森 範親(指揮)
三村 奈々恵(マリンバ
曲目等:

本日は、そうですねえ。まあまあ楽しめましたが、後を引くところまではいかなかったかなあ。前半は国内現役作曲家の作品で、個人的に興味のある分野でもあるし、曲目としても好みの系統で、響きにアドヴァンテージがある京響向きの選曲*1じゃないかと思いましたが、あんま指揮者のバランス感覚が私とは合わなかったような気がしました。この方、やや乾いた音を志向されるらしく、それも私とはあまり合わなかったです。特に前半でそれが顕著だった気がします。

プログラムは、1曲目は「今の、何の音だ?」と思わされることが多く、多くというかそういう瞬間がずっと続くことに特色があったというか、それだけ和音の使い方と進行に特色があったかと思います。この曲は機会があれば別の演奏も聴いてみたいです。2曲目のマリンバ協奏曲は、曲は面白いと思ったんだけど、今日の演奏は、やや一本調子寄りだったというか、肝心のマリンバの躍動感が、もうちょっと緩急っつーか強弱っつーか、余裕があればなあ・・・・と思ってしまいました。初演なのに求め過ぎですかね。アンコールで聴かせてもらった曲はさすがにこなれていました。

後半はブラームスですが、導入で一瞬「おおっ♪」と思ったものの、それはたぶん後半から入ったホルンの効果で、聴いてると何かやっぱり音が乾き気味なんですよねー。後半は前半よりはマシだったとはいえ、弦のパートに強くそれを感じた気がします。いつもの音と比較しなければ気にならない範囲かもしれません。

こういうサウンドなんで、全体を通して、いつもよりオーボエクラリネットが活躍していた気がいたしました。割と会場の反応は良かったっぽいですが、実際音に包まれる感覚があったりして(特に1曲目)迫力もあったんじゃないかと思いますが、ああ包まれてもそれが好みのサウンドじゃないとどこか冷めたままなんだーと思ったりして、私としてはちょっとモヤモヤが残る演奏となりました。

*1:国内の他のオケよりも相対的に向いているという意味で。