ヴァイクルにハマったかも

先日のパルジファル映像鑑賞以来、starboardはこの人が気になっていた。

Bernd Weikl, TANNHÄUSER, Wie Todesahnung ... O du, mein holder Abendstern
http://www.youtube.com/watch?v=8RSdc7DKmyU

ああ、これは来るなあ。リアリティがある。アナセンに感じるのと同じ種類のリアリティ。言葉と深く結びついた表現だ。アリアに入る前の方がたぶんいいと思う*1。つーか、アリアとそうでないところの境目があまりなくて、その前の表現と地続きだ。ここも共通。共通というか、かなり参考にしているのではないかという印象を受ける。ボリュームのコントロールのセンスとか、すごい近い。

ああ、聴いてるとドキドキしちゃう。何故かというと、リアルだから。様式で隔てられている感じがしないから。これはマズい。マズいので目を逸らしてしまう。ああ、でも、マズいけど良かった。これで相対化出来る気がする。いや、ホント、本気で、一人だけ(私の中の)存在感が突出していたから、逃れられなくて困ってたの。ああ苦しかった。良かった。

*1:アリアの方はピッチがちょっと気になる。このくらいの人はいっぱいいて、とりたてて言うほどではないけれど。