リップシンクお断り

おー?そっちに行くかー?それが、この記事を読んだ最初の感想でございました。

ホルテンの映画JUANで、伝統的なオペラ映画の手法であるリップシンク(映像と音の別撮り)を使わずに、歌手が演技をしながら歌った音を使ったという話題です。全ての歌手がこれをすんなり受け入れたわけではなく、またキャスティングそのものにも影響があったとか。でもデン人テノールのPeter Lodahl(ドン・オッターヴィオ役)には問題ではなかった・・・・と続いてインタビュー音声が付いてるのですが、こっから先は私には分かりません。このテノールはたしかランゴーの天体の音楽で歌ってた人だ。
http://www.dr.dk/P2/Artikler/2011/03/31132839.htm

スタジオ録音で距離が出来て、リップシンクに気をとられて、エモーショナルじゃなくなるのが嫌なんだろうなあ。なんて、つい最近の記憶を思い出してしまったエピソードでした。

しかし、ホルテンネタはこれまでDanishタグで扱ってきたけど、これからはDanishじゃないことも増えるのだろうなあ。やっぱHoltenタグを作るべきか。ちょっと寂しい私です。ホルテンの芸風は、大劇場向きじゃないと思うのだよなあ。いや彼はすごく賢いからすぐに大劇場向きのプロダクションに適応するだろうけど、勿体無いことだと思うのだ。世間的価値観では、知名度のある劇場でディレクターの仕事をする方が偉いんだろうけど、私は全くそうは思わないので。まあホルテンはまだ30代だから、色々経験したらいいんだけどさ。こう思うのは、そもそも私が大劇場の作品もシステムも客の嗜好も好きじゃないからかもね。