身近な影響

地震の直後にごく一部欠乏気味の物品があった以外は、全く影響のない関西地方ですが、本日はじめて、影響らしきものがありました。なにかというと、コンサートホールから電話がかかってきて、5月のコンサートがキャンセルになったとので払い戻しの手続きをするとのこと。対象公演は5月12日のプラハ放送交響楽団。影響を受けまくりの地域から見たら申し訳ないくらいの軽微な影響ですが、とうとう京都でもあったかーという感想でした。私があんまり舶来志向ないもので*1、手持ちのチケットには全くかすってませんが、全く影響の見えないこの街で唯一の影響が来日コンサートの中止だったということから分かる通り、クラシック業界は影響大なんでしょうね。チェコの音楽に興味を持ったところだったので、ちょっとは残念ですが、またの機会があるでしょう。

ついでですが、この震災で来日中止が相次いでいますが、中止したこと(人)を悪く言い、来日する人を持ち上げる傾向は、非常に苦々しく思っています。私としては、たとえば全国で公演を予定していたが関東が中止なので元がとれないので一律中止でも一向に構わないし、公演自体は開催出来そうだがチケットの売れ行きが悪くなったのでビジネス上の判断で中止でも全く構わないと思います。こういう状況(直接的なリスクだけでなく節電の必要性なども含む)のときにわざわざ来て頂かなくても、落ち着いてからなんぼでも開催したらよいんですから。感情的な勇気付けのために赤字覚悟で決行するくらいなら、その代わりに本国でチャリティ公演して売り上げを寄付するとか、決行時の赤字見込み分の何割かを寄付して頂いた方がよほど有難いと思います。舶来嗜好のクラシックファンのみなさんも、一年くらい国内アーティストに目を向けては如何でしょうか。

*1:いつもデンマークネタ書いたり、海外行ったりしてるくせに何事かと言われそうだが、私は好きなものはとことん好きで、そうでないものは全くなだけで、舶来志向はない。