叙事詩「大審問官」を読んだ

光文社文庫の新訳が出てブームになっていたときに5巻揃えて購入したのだが、実は1巻を読んでいる途中で2巻が行方不明になってしまい、そのうち出てきたら読もうと思いながら3巻以降を拾い読みして、読めば面白いので結構な部分を先に読んでしまったが全体としては未読みたいな中途半端な状態になっていたのだが、ドン・カルロで思い出したので2巻を買い直して、改めて通して読んだ。叙事詩「大審問官」というのは登場人物が作中作として語るこの本で最も有名なエピソードで、これが2巻に入っているので空白だったわけである。

と、ここまで書いて中身については書かないわけだが、しかし思ったことは、大概私も自分の妄想力を持て余しているわけだが、上には上がいるもんだなあ、と。シラーのアレを読んでここまで妄想するとは降参である。オペラのドン・カルロ好きのみなさんにもお薦めする次第である。ドン・カルロつながりだけでいうと、あえてこの部分だけで読んでみてもいいかもしれない。