現実的な心配
そいで、上の話の続きなんですが、とある方が、京都会館再整備の件を京響メンバーに知らせたところ*1 *2、メンバーの主な反応が「京都会館の建替で設備維持費用が嵩むようになって、財団*3が赤字になり、京響が民営化されてしまうのではないか」という心配だったそうです。ちなみに、これはある一人の反応ではなく、団として一番多かった反応だそうです。京響はオペラ演奏の機会も多いので、とても現実的な反応だと思います。背景には、びわ湖ホールが、オープン当初は予算を付けてもらえたが次第に削られるようになり、数年前に民間に売却され兼ねない事態に陥ったことがあります*4。
私はこれを聞いて、関係者はやっぱり現実的だと思うと同時に、ホールのリニューアルに対する関係者の第一声がそれか、と複雑な思いで聞きました。同時に、この話をこのまま進めさせてしまったら、将来、財団としての赤字が嵩み、赤字施設である京都会館を民間に売る未来も有り得るかもしれないと思いました。そして財団の赤字は京響の危機につながります。京都市民は、京都会館も京響も失ってしまうかもしれない。