オランダの文化予算カット

昨年の夏の話なので今更なのですが、日本でも他人事ではない状況なので、改めて簡単にメモっておきます。

オランダでは右派政権が成立し、文化予算への大幅な削減が決まり、文化予算自体を8億から6億ユーロへと25%カットすることと、劇場のチケットなどにかかる税が6%から19%に引き上げられることが決まっています。この予算削減は、財政赤字GDPの3%以内に収めよというEU圏内への要請を受けたもの(ちなみに日本の赤字は180%なんだそう!)。日本円にすると220億円のカットに相当します。現在10あるオーケストラを7に、3つあるオペラ団体を2に減らすことまで決まっているそうです。オーケストラとコーラスに対する削減は特に大きいとのこと。

これに抗議すべく、様々な署名やキャンペーンなどが行われています。国際的なオーケストラを巻き込んだ活動として、1977年のオランダの対ナチレジスタンス映画"Soldier of Orange"(邦題「女王陛下の戦士」)の演奏で抗議を伝えようという運動があって、今月で90のオケから応援メッセージと演奏が集まったそうです。
http://www.soldieroforange.nl/
#84でKglカペル(DKTのオケ)も出てます。フルシャがmusical directorの名義で出てますね。いつの間に。