京響定期2012年6月

今回は良かった。サウンド的にも、スペシャルじゃないものの納得が行く出来だったし、なにより元気があってよろしい。そんなクラシックのコンサートに朝礼で小学生相手に言うようなことを言っててどうするよって感じだが、これが「らしい」と思うんだもの。

ラヴェルのピアノ協奏曲が、笑っちゃうくらいラヴェル節。そこをさらに綺羅々々と演奏していて、ダメだ笑っちゃう。相変わらずピアノの音には違和感があるが、今日のソリストは軽く軽く弾く人だったので、いつもよりずっと楽だった。アンコールでソロで弾いているときなどはかなりうまいこと聴けるのだけど、ピアノと他の楽器が重なっているときに、どうしてもピアノの音を異質に感じてしまう癖が抜けない。誰かこんな症状を克服した方はいらっしゃいませんか。

後半のブラームス交響曲は、演奏としては納得が行ったんだけど、そうすると曲がよく分からない。あんまブラームスが何を思ってこれを作ったのか分からない(←みなさんそういう聴き方はしてないと思います)。プログラムを読むと難産だったと書いてある。いじってるうちに考えすぎてしまったのかもしれない。

2012年6月10日(日)2:30pm 京都コンサートホール
京都市交響楽団第558回定期演奏会
アンドリス・ポーガ(指揮)
ジャン=エフラム・バヴゼ(ピアノ)
ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」序曲op.77
ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調
ブラームス交響曲第1番ハ短調op.68