自分の中の優先順位

最近の来日公演の話題がきっかけで改めて自覚したんですが、私の中のオペラ公演に関する優先順位って、こうなってるらしいです。

  • パーペ(この人は別格)>オケと音響>>(超えられない壁)>>>>>その他歌手、演出

でもレポ書くと、大抵「その他歌手、演出」のことばっかり書いてるんですよね。大切なものほど言語化出来ないの。レポでどんだけ最後の項目にああだこうだ言ってても、その程度のもんです。あんまり思い入れがないから好き放題書けるという面もあったり。

余談

関係ないですが、いやちっとはあるかもしれませんが、6月のボリスのときもパーペのボリスについては殆ど何も書けませんでしたが、その後録音もライブも含めていろいろ経験して、やっぱあのボリスは特別だったなーという思いがふつふつと湧いてきてます。聴いたときじゃなくて後からこんなにじわじわ来るなんて反則ですよ。こんな経験ははじめてです。ドラマのストーリーとかある人物の行動の意味とか意図とか、その手の言語化に適した表現なら、それに触れたときはピンと来なくて、ずいぶん経ってから意味が分かって「ああ、あのときのあれはそういうことか」とじんわり来るって経験あるし分かるんですが、音楽ってすごく感覚寄りのものだから、その音楽があるときに感じないととっておけないものだから、そのときに感じずに後から来るって不思議です。何が起こっているんだろう、意識の中で。自分に電極を刺して計測してみたい。

追記

ところでそんなにオケが大事なら、オペラ見ないでシンフォニー聴いときゃいいじゃないか、声楽付き楽曲を聴けばそれでいいじゃないかって話ですが、それは違うんですよねえ。なんでだろ。あんま長い曲を聴きたいと思ってないのかな。オペラくらいの場面展開を含む楽曲を聴きたい。一番理想的な瞬間て、映像とかリブレットとか背景とかを知って、適当にイメージが膨らんだ状態で、録音を音だけで聴いている状態なのかもしれない。・・・・でもこれ、たぶん、例のオーディオ病が入ってるかも。