冬の散財、もとい、お買い物計画

私自身は冬のボーナスとは全く縁のない生活を送っているわけですが、世間ではこの時期はそういうことになっており、消費者の財布の紐の緩みを当て込んで様々なセール攻勢が行われているわけで、ボーナスに縁の無い者と言えど便乗しない手はありません。というわけで、最近のセール事情とstarboardのお買い物計画の立て方などを書いてみます。

まず今シーズンのお目当ては、デンマークの某テノールです。でもこれはただのサンプルで前半は調べ方の一般論ですから。パーペのは既に調査済、計画立案済、着実に遂行中&積聴作品が溜まっているので、こちらは大きな動きはないです。

  • まず日米のamazonを使って、メジャーレーベルのアルバムリストを作ります。調べているアーティストのメジャー度によりますが*1、アーティストの名前検索で入手可能作品の6割くらい補足出来ます。
  • 次に今でも新品が入手可能なものと中古市場に頼らないといけないものに選り分けます。ここで、リリースが比較的最近で新品が今から入手可能であれば、私のお買い物計画的には後回しになります。
  • NaxosライブラリNapster、その他ダウンロード販売サイトで入手可能な作品をチェックします。私はこの段階では試聴と情報収集だけで、通して聴いたり購入したりはしません。車でかけるためにCD現品が欲しいし、音質や手間の問題でダウンロード音源からCD化はしない主義なので*2、どうせCDを購入するなら、最初に聴くときはまっさらな印象で聴きたいので、CDが手元に届くまで待つ派です。これらのサイトでチェックするのは、amazonのデータベースに登録されていないものがよく見つかるのと、最悪買い逃しても聴けなくなるおそれがない作品を把握しておくためです。
  • 最近はNaxosライブラリiTunes StoreHMVの連携が進んでいて、Naxosの各アルバムのページから直接HMViTunesの該当商品に飛べるのでとっても便利です。HMVは検索が弱いのでNaxosの検索機能を使えれば確実だし、iTunes Storeは試聴も手軽に出来るし、バラ買い出来るメリットがあります。iTunes Storeのクラシック音源はここ数ヶ月で急速に充実しつつあるので、最近チェックして無い方、チェックする値打ちありですよ。
  • 次に愛用している海外通販サイトをチェックします。お薦めはイギリスのサイトです。CDやDVDの価格そのものも安いし、イギリスって何故か海外への送料が安いんですよね。愛用サイトを2つ紹介します。
    • http://www.crotchet.co.uk/
    • http://www.mdt.co.uk/
    • crotchetは日本の通販と同じ感覚で使えますが、MDTは送料のルールが独特なので送料のルールをよく読んで下さい。セット物のCDは£1×枚数分、1DVD=2CDの換算ルールです。送料を含めても日本よりずっと安いことが殆どです。特にDVDの安さは、一体日本は何にかかってんだと思いますね。
    • MDTかcrotchetのどちらかで扱っていれば、ほぼここで購入決定です。
  • 次にHMVの頻繁に変わるセール内容を見て、こちらの方が有利なものがあればそちらで購入することにします。今だと輸入CDのマルチバイ3点で30%オフicon発売済CD2点でポイント15倍icon(実質15%オフ、12/27まで)をやっているので、この30%オフ+15%オフがHMVの底値で大体半年に一度のチャンスですから、大きなものはこの期間中に買います。
  • 30%オフだけだと大抵イギリスの方が安いんですが、ポイント15倍との併せ技だと実質40%オフになって、HMVの方が安いものがポツポツ出てきます。
  • そこまで頑張っても所詮数百円の差なんですが、私の場合購入の決断のためには「調べることは全部調べた」という心理状態を作ることが大切なのです。というか調べてるうちにどうしても目に入るのでどっちがどうなんだと迷うより最初からこういう風に決めてルール化しておいた方が時間を浪費しなくて済むのです。ああマニュアル人間・・・・
  • ここまで調べて、判明したアルバム名で再び日米英amazonHMV、MDTとCrotchetを検索します。入手の容易さ(欠品予測)とNaxosライブラリで試聴した印象を頼りにどこで何をいつ買うか決めます。


今冬の私の計画は、このようになりました。

  • 買い残しでどうしようか迷ったのがこちら。
    • http://www.amazon.com/Mussorgsky-Boris-Godunov-Guido-Paevatalu/dp/B000027TPM/
    • 名前も最後の方にしか出てこないし、本当に一瞬だったらちょっとなーと思って。何のロールなのか調べようと思っても、このアルバム又は収録公演の情報自体が全く出てこない。ぐるぐるした挙句、以下のところで判明しました。
    • http://en.wikipedia.org/wiki/Boris_Godunov_discography
      おおムソルグスキ本人アレンジの1872年版。しかも偽ドミトリですか。なんてピッタシなんだ。全くの盲点だったが、判明してみればこれ以上適役があろうか(いやない)。このキャスティングした人ナイス。あの明るい能天気歌唱にクレイジーな大詐欺師。それは聴いてみたい!買い。


これ調べていくうちにデンマークの作曲家によるマイナーオペラとか出てきて楽しかったです。

しかし私はいくら散財するんでしょうね。この冬にタンホイザー観たくて観たくて我慢出来なくなって衝動的にコペンハーゲンに飛ぶよりは一桁安いからいいよね。と言い訳をしております*5 *6

*1:メジャーな人だとその人の名前が入っていた方が売れるのでデータベースにしっかり反映されていますが、そうでもない人の場合は反映されてないケースもちらほら。

*2:他に手段が無ければ必死になってやります(笑)。

*3:海外ではTV放送されたみたい。

*4:私の「いざ」とは売り切れで入手できなくなったら、という意味です。

*5:ああ本当に日程ドンピシャだったのに、プレミエ行けば良かったーーー!!その日だったら、おんぶホルテンも見れたろうに。ああ私のバカ!バカバカバカバカ!バカーーー!!!

*6:この怒りと後悔を散財にブツけることにしました。