最近の悩み

悩みというよりは惑いでしょうか。悩める子羊の暴言を聞いてください。

いつまでリングブームやってんだよって感じですが、コペハンリングをたっぷり堪能した後、これだけで記憶をフィックスしてしまっては偏り過ぎだろうから、記憶が新しいうちに違うパターンを、出来ればメジャーな公演の音源をインプットして補正しておこうと思いました。

今すぐ聴ける音源の中から比較対象として適当なものを探すと、今シーズン(2009年4-5月頃)のMETのパーペ出演分のワルキューレのネトラジ音源がありました。放送があった時期に聴いてますが全く勉強不足だったので印象も薄く、今ならまた違った視点からじっくり味わえるかもと期待しながら鑑賞開始です。

馴染んだテンポよりちょっとだけスローかな?本当に微妙な程度だけどと思いながら聴き進めると、聴き進めると・・・・あんなにエロかった一幕の前半(フンディングが出てくる手前まで)が全然エロくないのです。なんでー?なんでなんでー?そんなわけはあるまいと衝撃を受けて1幕だけ3回聴き直しましたが駄目でした(がっくし)。いま4回目を聴きながら書いてます。

なんていうか、ジークリンデとジークムントの間に流れるものが、普通に歌手対歌手って感じなんですけど。あー歌うまいですねモードに戻っちゃった。旋律を辿ってる背景で効果音が鳴ってる感じ。ええー?どうしてどうして?なんでこーなるの?一回イメージを確立したから、次からは色んな音源を楽しめると思ってたのに。

これはあれでしょうか。やっぱり聴き方がなってないのでしょうか。聴き込み量の差?思い入れの差?私の耳が腐ってる?それとも、コペハンリングの場合は映像を見ちゃってるから、ちゃんと芝居してる記憶が残ってて、それがエロい記憶を盛り上げてる?それが無い音源のみ鑑賞と比較するのは、そもそも間違ってる?

念のためですが、エロエロ書いてますが、コペハンのワルキューレにモロな描写はございません。視線が絡み合い外すしぐさが、グラスを渡すときに手が触れ合う瞬間が、そういう描写が積み重なって寸止めな雰囲気が盛り上がるだけです。ワルキューレでのアナセン・ジークムントは特にちんちくりんだしね(ひどい)。いや、そのちんちくりんなオッサンがこういうシーンを演るから、見てはいけないものを見てしまった感が余計エロいのか(もっとひどい)。謎は深まります。


しかし映像経験の有無の差なのかなー。でもジークムントの過去語りのところとかも全然訴えて来ないしなあ。ここはあんまし映像関係ないと思うんだけど。なんだか納得いかないです。

そもそもコペハンではその前半部分までですごく体力を消費してぐったりするのに、あっという間にフンディング出てきちゃうし。あれもう同じ時間分聞いたの私?みたいな。そもそもこの日のキャストは、ドミンゴ+ピエチョンカ+パーペで、ドミンゴですから表現力に長けているんですよね。うむむむむ。だとするとその他は・・・・。それに、そんなに安定してるようにも聴こえないんです。中低音域での声質と充実感はさすがですが、高音域では殆ど音を放り投げてるように聴こえます*1

そもそもジークムント、つーかワグナーのテノールに関しては、前にジークフリート・ショックが来たときにYouTubeにある関連動画を片っ端から試して薄々思ってたんですけど、意外とどれもこれも安定感ないですよね。いやバスのような安定感を期待してるから駄目なのかな。前提が間違ってるのかな。そんなかで言うと、ヘップナーのこんときはいいと思う。けど。


これって、やっぱり私の耳が腐ってるんでしょうか。昨日今日とこの問題と格闘していたのですが、よく分かりませんでした。そこで通りがかりのあなたさまにお願いです。そんなふざけたことを言ってる奴は、耳の穴かっぽじってこれを聴け!という音源を教えてください。切にお待ちします。

とりあえず、この後は一晩寝て耳をリフレッシュして、Naxos ライブラリで聴けるワルキューレ全制覇とかするかなあ。古い音源ばっかだけど。

*1:ビッグネームだから安心してこんなこと書いちゃってるけど、現役ジークムント内比較ではこんなこと言われる筋合いないんでしょうけど、それなのに引き合いに出してすいません。有名税ということで勘弁してください。