デンマーク王立歌劇場2010/2011シーズン速報

さてお待ちかねのDKT(デンマーク王立歌劇場)の来シーズンのスケジュールが出ましたよ。

残念ながらデンマーク語のみなので、とりあえず演目の全体像は明日以降に解説することにして(書きました)、本日はアナセン関連情報のみ。

Tristan og Isolde, Wagner, 14. nov. - 7. dec. 2010

  • Tristan: Stig Fogh Andersen
    Isolde: Irene Theorin / Tina Kiberg
    Kong Marke: Stephen Milling
    Kurvenal: John Lundgren
    Brangane: Susanne Resmark
    Melot: Peter Steen Andersen
    Hyrden / En ung somand: Michael Kristensen
    Styrmanden: Jens Bruno Hansen
    Det Kongelige Operakor
    Det Kongelige Kapel
  • Musikalsk ledelse (Musical direction): Cornelius Meister
    Iscenesattelse (Staging): Stig Fogh Andersen
    Scenograi (Scenography): Steffen Aaring
    Kostume- og videodesign (Costume and Video): Bob Katzenelson
    Videoanimation (Video animation): Arthur Steijn
    Lysdesign (Lighting): Mikael Sylvest
    Dramaturg (Dramaturgi): Mette Borg
  • Wagners geniale opera om den skabnesvangre karlighed mellem Tristan og Isolde kan igen i denne sason opleves pa Operaens Store Scene i Stig Fogh Andersens iscenesattelse. Den starkt efterspurgte, unge, tyske dirigent Cornelius Meister star i spidsen for et hold Wagner- sangere af internationalt format - heriblandt Stig Fogh Andersen selv som Tristan.

アナセンのセルフプロデュース・トリスタン。SFA監督主演・最新作!いよっ!デンマークケネス・ブラナー*1 脇を固めるはお馴染みDKTワーグナー常連のみなさん。

でもアナセンの演出作品てどうなんだろね。彼の舞台を見る限り演技方面は期待出来そうだけど、美的センスは正直あまり・・・・基本的にダサダサの人だからさ。2008/2009シーズンの写真はこんなん

と思ってたら、こんなこと言っとった!森の小人のクセに!*2 なんてことを言うんだ!気になる人はGoogle翻訳に聞いてみよう。でも冒頭はギョっとするけど後半はすごくまともなこと言ってるね。12月前半のヨーロッパといえば、他にも目当てが無くは無いし、オープンジョーの航空券買って行ってみてもいいかも。

ところでオペラ歌手出身の演出家とか*3、さらに現役のまま主演と演出を兼ねるとか、あんま聞いたことが無いんですが、よくあることなんですか?まあ小さいところでは普通にやってそうですが、DKTそこまで小さくないしな。

Boris Godunov, Musorgskij, 22. jan. - 11. feb. 2011

  • Boris Godunov: Johan Reuter
    Xenia: Ylva Kihlberg
    Xenias amme: Johanne Bock
    Pimen: Stephen Milling
    Shuiskij: Stig Fogh Andersen
    Grigorij/Dimitri: Michael Kristensen
    Stjelkalov: Kjeld Christoffersen
    Varlaam: Sten Byriel
    Missail: Peter Arnoldsson
    En krokone: Susanne Resmark
    En andssvag: Gert Henning-Jensen
    Nikititj: Jens Bruno Hansen
    Det Kongelige Operakor
    Det Kongelige Kapel
  • Musikalsk ledelse (Musical direction) : Jakub Hrusa
    Iscenesattelse og scenograi (Staging and Scenography): Dmitri Tcherniakov
    Lysdesign (Lighting): Wolfgang Goebbel
    Kostumedesign (Costume): Maryia Danilova
    Dramaturg (Dramaturgi): Alexey Parin
  • Boris' vej til magten er baseret pa et barnemord, der hjemsoger ham og langsomt frarover ham forstanden. Den russiske instruktor og scenograf, Dmitri Tcherniakov, som har sine rodder i Mariinskij-teatret og Bolsjoj-operaen, lader handlingen udspille sig i det moderne Rusland med fokus pa helt aktuelle problemstillinger som magt og manipulation. Jakub Hrusa, en ung tjekkisk dirigent med en kometkarriere, star i spidsen for et virkelig starkt sangerhold og et af verdens bedste operakor udvidet til hele 84 personer.

さてこの演出家の名前に見覚えのある方?

あっはっはっは!これは、2005年のリンデンのボリスじゃないですか!
いやー。もうこれは縁があるとしか言い様がない。やたら評判の悪い演出でしたが、演劇集団DKTオペラアンサンブルの手によってローエングリン・マジック再びなるか。とりあえず本当に行けるかどうかはともかく、発売直後にチケットを抑えることだけは決定した。

アナセン=シュイスキーは予想通り。彼の若いときの偽ドミトリの録音があるんだけど、これはちょっとすごいよ。このディスクは近々にレビューします。偽ドミトリはマイケル・クリステンさん@すだれ頭ローゲ。これはこれでピッタシ。

ボリスがヨハン・ロイターさん@ラインゴールドヴォータンなんだあ。ステファン・マイリング*4さん@フンディング&ファーゾルトじゃないのかあ。ボリスってバリトンだっけ?マイリングさんはピーメン。それはちょっと想像にしくい。マッチョピーメンだ。ステン・ビリエルさん@アルベリヒがワルラーム。ワルラームだからまたすごい格好で出てくるんだろうな*5

女性陣は宿屋の女将がスザンヌ・レスマークさん@エルダ、クセニアがYlva Kihlbergさん@グートルーネ。あとは私にとってはお初な方々だなあ。今回はゲストがあんまいないのかな。あれ?そういえばフョードルが無いぞ?


ホルテン演出は、新演出分がデンマークの作曲家Poul Rudersの「Dancer in the Dark」とシュトラウス影のない女」の2つ。リバイバル分が、ミュージカル「マイ・フェア・レディ」他。アナセンとホルテンのコラボは無し。同時期に両方聴けそうな日程も無いなあ。ホルテン演出はタンホイザーのビデオで我慢するしかないか。デンマークものも観たいんだけどなあ。DKTはデンマークオペラや現役作曲家の新しい作品を毎回取り上げてて偉いなあ。

なんだかんだ言ってて、トリイゾもボリスもチケットは買っちゃうんだろうなー。ま、いいか。本当に見に行けるといいな。

*1:でも実は私はホルテンがデンマークケネス・ブラナーだと思っているのだが、これはそのうち書きます。→ 書いた

*2:あんたが勝手にそう思ってるだけや。

*3:このパターンは若いうちの転向なら割と多そうだ。

*4:たぶんデンマーク読みだとミリンだけど、ミリンて雰囲気じゃないのでこう書く。なんて勝手な。

*5:私はこの人はDKTオペラ組では一番の美形だと思っているのだが、私だけだと鑑賞眼が怪しいけどいつも一緒に鑑賞してる女の子もそう言ってたからたぶん合ってると思うけど、それを活かした役をやってるところを見たことがない。まあバスだしバスだしバスだし。アルベリヒが一番男前なリング(苦笑)。すごいメイクしてても素が透けて見えるアルベリヒ。彼は何がすごいって、50半ばにして老け方のバランスが素晴らしい。なんでアナセンもああいう風に老けなかったのか(←無茶言うな)。