Looking for Siegfried 2

昨日のフランツ再見をきっかけに、私は何をもって「ジークフリート」と判別してるんだろう、なーんてことを考えていた。たぶん「おそれと疑いを知らぬヒーロー」が決め手なんだろなあ。ついでに作為の無さ、無自覚さがポイントなんだろう。だから腕白坊主っぽさがいくらあっても、あんまり関係ないんだなあ、きっと。

でもちょっと擁護しとくと、フランツは現役の中じゃかなりマシな方に入ると思ってます。もっと積極的に聴きたくない人ばっかだから。← これは、私のジークフリートへの思い入れが強過ぎるためにこうなってるだけで、そうじゃなければ普通に聴ける範囲だと思います。歌手として駄目とか、そういう問題とは違うのね。

ついでに元ネタのヴォルスンガ・サガニーベルンゲンの歌をつらつらと眺めてみたが、こっちにはあんま反応しないようだ。

なんとなくこのことを考えてると、トニオ・クレーゲルを思い出すんだよな。というか、心の奥に仕舞っておいたこの手の感情を刺激されたときに思い出すのは、いつもこれなんだ。