愛の妙薬@京都コンサートホール

相変わらずバクバクしっ放しの今日この頃ですが、このタイミングで聴いたらなにかいいことがあるかと思って、本日はこんなものに行ってきました。

5/08(土)18:00 京都教育大学管弦楽団OBオーケストラ
第9回演奏会 京都コンサートホール
ドニゼッティ:歌劇「愛の妙薬」(コンサート形式・原語上演)
指揮/山口基之 合唱/「愛の妙薬」特別合唱団
合唱指揮・ベルコーレ/大谷圭介 アディーナ/稲森慈恵
モリーノ/竹田昌弘 ドゥルカマーラ/片桐直樹
ジャンネッタ(語り)/岡田育世

アマオケなのに大ホールなのに一ビックリ、さらに結構客が入ってたことに二度ビックリです。
愛の妙薬」は超有名作品ですが、これまで縁がなかったのでネモリーノのアリアくらいしか知らない状態で鑑賞しました。間に日本語の語りが入って、カットした場面とこれから歌う場面の説明をしてくれるので全然不便は感じませんでした。

オケはどうかなーと思ってたけど、序曲など個別の楽器の音に耳が行ってありゃりゃと思ってしまいましたが、ソリストが出てくると気にならなくなりました。自由席だったので、最初は3階正面、休憩後は1階の真ん中あたりで聴きましたが、1階だと解像度が高いというか、個別の楽器の音がよく分かるなーと思ったくらいで、迫力としては同じくらい。今日は試していませんが、実は京都コンサートホールの大ホールは3階サイドのオケ横が迫力があって解像度も響きも良くいいのではないかと思っているのですが、本日の経験でもその印象が強化されました。今日試さなかったのは先客がいたからです。みなさん良く分かってらっしゃる。

ソリストの人が結構めっけもので、ネモリーノの人が、なんていうか、いきなりドライブ感満載で良くうたってる。他の日本人歌手が喉で歌ってる感じなのに対して、体全体で歌ってる印象です。声が若々しくて熱があって、良い意味で声楽っぽくないというか、一瞬ポピュラー音楽の人気歌手を聴いてるような気分になります。褒めてないように聞こえるかもしれませんが褒めてます。名前覚えておいてまた聴いてもいいなって思いました*1

他のソリストの人もイメージぴったしというか、ベルコーレの人はそれらしく堂々としてて、ドゥルカマーラの人はブッフォっぽくて、予想していたより全然よかったです。惜しいのは、いまだに私がソプラノがよく分かっていないことで、ああ早くソプラノのなんとかショックが来ないかなーと思いました。

ステージはオケスペースの周りを取り囲むように一段上げたところが舞台になってて、そこで簡単な演技と小道具付きで演じるセミステージ形式。その後ろのP席スペースに合唱が並びます。ステージだけでなくソリストの入退場スペースや舞台の段差なども使っていて、P席にやたらモノを投げたりとか、いろいろ工夫してあって楽しめました。

最後にバクバク効果ですが、音楽が特別良く聴こえたりはしませんでしたが、しかし演奏の最初から入り込める効果はあったのではないかと思います。

*1:ワーグナーもやるみたいだし。ヘルデン・リリック系統として期待出来そうです。それに、貴重なことに、素のキャラクターがジークフリートです。歌唱の割に身のこなしが不器用過ぎて、役作りなのかなと思って見てたら、カーテンコールまでその調子だった。