劇場レポート/新劇場Operaen

マダム・バラフライ楽しんで参りました!しかも音楽が後を引いていて、いま何も音を入れたくない気分です。幸せ。

この日の座席は、サブスクリプションで手に入れた3階6列目(最後列)の中央です。一番安いランク*1の座席の中でやっとセンターブロックに座れるのがこの3階最後列でして、周囲の観客はみなさんサブスクライバーと思われます。座ってびっくりしたのが、座席間の段差が大きくて、上階の天井が斜めになっていて、しかも近い。3階の最後列は4階の最前列と殆ど変わらない高さではないかと思いました*2。上階の天井がかなり迫っていて極端な被り席になっていますが*3、歌手の声とオケのバランスとして、オケがまろやかになって歌手の声と被らずに届く感じで、先日聴いた平土間1列目より断然聴きやすいと思いました。オペラの座席としては被り席って意外といいのかもしれません。実はこの新劇場は客席の配置がちょっと変で、他所だったら普通に2列、3列にするだろうところをやらず、殆ど天井直下まで床を上げたロッジがあちこちに作ってあるのですが、そんな極端な被り席をあえて作ってどうするんだと思ってましたが、こりゃニーズがあるかもしれません。なお、この感想はこの劇場の音響特性ならではかもしれませんので、他の劇場の座席選びの参考になるかは分かりません。次回は3階の最前列で聴く機会があるので、比較レポします。

視覚的にも充分近くて、というのは新劇場Operaenは客席の奥行きが1階で11列*4と小さいので、一番舞台から離れている筈のセンターでも充分近いし、しかも各階の天井高も抑えてあって、それでありながら、ちびっ子の私でも視覚上のストレスがないくらい列間の段差が確保してあるという好条件でした。これは、逆転の発想ですね。日本の劇場は列間の段差を抑えて各座席から天井までの高さを確保する思想で出来ているかと思いますが*5、オペラハウスとしては別の解決方法があるのかもしれません。

すいません、劇場のハードについて書いてばかりで、公演レポを書く時間が無くなってしまいました。続きは後日。

*1:もっと激安の立ち見席もあるが、サブスクリプション出来る範囲では一番安い。

*2:ついでに、この天井の高さなら4階中央最前列でも舞台にかなり近いだろうと思いました。

*3:ちなみに天井がどのくらい迫っているかというと、天井に隠れてプロセニウムの上の字幕が見えないので、最後列だけ前の座席の背もたれに字幕が出るという程度です。

*4:しかも馬蹄形の一番最後が窄まったところで11列。http://www.kglteater.dk/site/OmTeateret/Scenerne/Operaen/~/media/Billetter/Salsplaner/operaen_parket%20jpg.ashx

*5:そのために観客が前列の観客の動きに神経質になる弊害が発生している。やっぱあんな長時間同じ姿勢でいるんだから、普通に動いたり傾いたりは当然ある筈で、背もたれにピッタリ頭をつけて左右に動くのもNGって異常ですよ(=各列の頭が互い違いになってやっと視界が確保される程度の段差しかないから、左右に動くと後列以降の視界を乱す)。大体ハードが人間に不便を強いてどうする。