Kokkedalでの出来事
おっかけ日記的にはそりゃあ色々あったのですが、さすがに後に回して寝ます。おやすみなさい。
（一晩経過）
おはようございます（遅いけど）。えっと起こった出来事。うんと昼くらいにアナセンから電話があって、[中央駅]から何時何分発のHelsingør行きの列車に乗ってKokkedalで降りてって聞いて、その通りにしたらホームで本人が迎えてくれて、またハグしていっぱいほっぺたスリスリしました！
アナセンの車に乗せてもらって、真っ直ぐ会場に行くのではなくKokkedalをちょっとドライブして、海岸沿いに出たら本当にパンケーキの国だわーと実感しました。なんというか海から出ている陸の高さが、どこまで行っても低い！360℃パノラマで低い！パンケーキよりもっと低くて、はっきり言ってクレープじゃないでしょうか！*1
その後会場に着くと、いかにもカントリーサイドの小さなミュージアムって感じで、展示室も3つしかない小さな可愛らしい建物です。控え室に入ると、そこには楽譜を広げている女の人がいて、本日のピアニストのミレーテさんでした。私達がコートを脱いだりしていると彼女がお茶かコーヒーか聞いてくれて、お茶を取りに出て行くと、アナセンが本日のプログラムの曲目を紹介してくれました。それでレポに書けたんですね。でなきゃスペルが分かってインターネットで調べてもヒットしない情報ばかりでした。
ミレーテさんがお茶を持って戻ってくると、しばらくは打合せタイムです。その間は、写真を何枚か撮ったり、隣でデンマーク語の響きを楽しんだりしました。途中でミレーテさんのご主人も合流しました。打合せはごくごく短時間で終わって、すぐにコンサートの時間です。
本日は美術館の企画でここにある絵画のレクチャーを受けた後でコンサートを楽しむという流れになっています。客層は、コペンよりは高めだったかな？百数十席の小さなホールにて贅沢なコンサートを楽しみました。
そうそう、公演の最後にお花を用意しておいたのですが、実は日曜にはみなお店が閉まるので用意出来るのか心配だったのですが、偶然にも宿の近くの花屋が日曜は15時までという営業時間で無事ゲットすることが出来ました。それにしてもお花屋、レジに長い列が出来ていて、次々に花を買っていく人がやってきて、しかも冬で物価の割に花の値段も安くて、日常に花を買うことが根付いているんだなあと思いました。花束もアレンジされて束になっている選択肢がいくつかあって、長い列におそれをなした私は自分で個別に選ぶのではなく、セットアップされたものからひとつ選択しました。花束は日本みたいに長い茎を残したままではなくそのまま花瓶に飾れる長さにカットしてあって、それを包装紙に包んだ後ですっぽり覆うビニール袋に入れてくれるので、持ち運びも楽々です。
そゆわけでお花を渡して、コンサート終わって、またスリスリして*2、そしたらミレーテさんが近くにある彼女の家に招待してくれてディナーをご馳走してくれるとのこと。で、またアナセンの運転で彼女の家に向かいました。
デンマークの一般家庭が珍しいので色々見せてもらって、音楽室も見せてもらって、博物館でしか見ないような年代ものの裾が擦り切れた楽譜を見せてもらって*3、アンティークのピアノも触らせてもらって、ミレーテさんのコレクションのディスクを聴かせてもらって、楽しい時間を過ごしました。
そうそう、面白かったのが、Kokkedalの人口はどのくらい？って聞いたら、アナセンがiPhoneを出してその場で街の公式サイトで調べて教えてくれたことです。なんかめっちゃ使いこなしてる！ジークフリートのくせに！*4オペラシンガーにしてはコンピューターに詳しいねって言ったら、移動先からエージェントと連絡とらなきゃいけないし部分的に詳しくなったとのこと。
ディナーは、最初の晩にも食べたデンマークの伝統的な料理で、フレケスターという、豚肉の皮をパリパリに焼き上げたものにグレービーソースをかけて、ゆでたポテトとキャベツを赤ワインで煮たものを添えた料理です。ちなみにこの付け合わせは必ずこの組合せなのだそうです。あとコクのあるデンマークのビールを楽しみました。
んでトリスタンとイゾルデのことを話したり、DKTの来シーズンのことを聞いたり、アナセンの娘のイーダがトリスタンとショーペンハウアーのレポートを書いたんだとか、その他彼らのプライベートの話をいっぱいして、あっという間に時間は過ぎて、おいとまして、またアナセンに車で送ってもらって駅に戻りました。
Kokkedalの駅は小さくてセブンイレブンが併設されてて*5、ここでチケットを買うのですが、その後アナセンが牛乳を買って、無理矢理ポッケに積めて殆どはみ出してたまま話してるのが可愛かった。ホームで立ち話をしながら電車を待って、またほっぺたスリスリ*6して帰りました。
