私がシンデレラ/ROHサンドリオン

すごいすごいすごい!すっごい!今日はすごいです!

チューリッヒからロンドンに移動して、ROHの第一日目です。本日の演目はマスネ作曲のサンドリヨンです。予習素材が見つからないので、NAXOSでバレエ組曲集に入ってるサンドリヨン組曲なるものを聴いて予習代わりにしておりました。これがとっても好印象で。とても可愛らしい音楽です。このアルバムの最初に入っている歌劇「ル・シッド」の導入部なんて、本当に可愛らしくて夢いっぱいの音楽でアルバム毎お薦めですので、良かったら試聴してみてください。

http://ml.naxos.jp/album/c10569
マスネ:バレエ組曲集(アカデミー室内管/マリナー)
MASSENET, J.: Ballet Suites (Academy of St. Martin in the Fields, Marriner)

ガラスの靴は堅くてもろい

さて、サンドリヨン組曲を聴きながら準備をしていよいよ出かける時間が近づくと、海外遠征中にありがちですが、猛烈に眠くなりました。これはマズい、このままでは鑑賞中に寝てしまうと思って、ギリギリまで仮眠をとることにしました。そういうわけで30分だけ宿で寝て、さて予定通り出かけようとしたところ。なんと宿の階段で大コケしまして。どのくらい大コケしたかって、レセプションの半階上でコケたのですが、そこから人が「なんだなんだ」とドヤドヤと出てきたくらい派手にすっ転んでしまいました。

ひょえー超絶恥ずかしいー頼むから来ないでー私を見ないでー(羞恥プレイか?)とか思いながら復帰し、とにかく人目から逃れたくて部屋に逃げ帰ります。ヒールは片方おかしくなっているのが分かりましたが、この時点では靴よりも脚に痣が出来たことの方が心配でした。だって素足前提で全工程分の服用意してたし。つーかストッキングとかパンツとか*1持ってきてないし*2

靴は見事にすごい力がかかって歪んだ状態で固定されていまして、逆に曲げて戻すことも出来そうに無い感じです。このサンダルの足底って木で出来てたのかーと妙なことに感心しつつも、すこし脚をさすったりして休んで、かなり時間は過ぎてしまいましたが、とにかく別のヒールで間に合わせて地下鉄に向かいます。向こうの駅からの先の道も自信がないのでタクシーがいたら掴まえたいところでしたが、ちょっと見つかりませんでした。

で、こういうときに限ってやっちゃうんですよねえ。エレベーターに人がいっぱい並んでいたのでパスして階段を降り始めると、行けども行けども階段また階段。さっきコケたばかりの脚でヒールですから死ぬかと思った。後で聞いたところによると、200段とかあるそうです。みなさんもロンドンの地下鉄には気をつけましょう*3


そんなこんなでROHに到着したときには15分ほど遅刻した状態でした。これからチケットを受け取らなきゃいけないのでボックス・オフィスは何処だろうと思いつつ扉を開けると*4、ロビー内のデスクに本日分のチケットがあり私の分もあって、ほっと一安心。さて、ここで通常なら幕間まで待つところですが、なんとデスクのお兄さんがこんなことを言うのです。曰く、30分後のインターミッションまでTV画面を見ながら待って自分の席につくか、今すぐBOXに座るか、どちらかを選べると。えーと、BOX???この劇場のBOX席って、グランドティアー(3階)かバルコニー(4階)だよな。それとも別にあるのかと思って、もう一度言ってと頼むと、なんとグランドティアーと言うではありませんか。我が耳を疑って言葉が出ないまま数秒・・・私が勢い込んで「BOX!!!」と言うのと、お兄さんが「僕はBOXをお薦めするよ」というのと同時でした。

そして係の人に案内されて、真っ暗な通路を通って*5、なんと、本当にグランドティアーのBOX席に到着してしまいました!しかも独り占めです!!信じられない!!だってここ、普通に買うと500〜600ポンド(日本円で7〜8万円相当)するんじゃなかったっけ。


しかも席についた途端、ものすごくいい音がバシバシ飛び込んで来ます。明るくて柔らかい繊細な響きを伴った、本当にうっとりするような素晴らしい音です。弦の響きが本当に素晴らしい!!ファンタスティック!!今日来て良かったー。幸せ。すっごい幸せ。ちょっとこの、アラレちゃんみたいな若い指揮者いいじゃないの!誰これ誰これ?ああでも幸せ。本当に幸せ。この瞬間に来シーズンもROHに通うことが確定しました。ホルテンよろしく!君の行く道は本当に外れがないので、私は安心して君を追いかけることにするよ*6

音楽も事前の印象通り可愛らしくて、それがこの響きにぴったりマッチしていて、今日聴けて本当に良かったーーー!幸せーー!なんかね、音がキラキラしてるんです。マンガで魔法のスティックを降ると、キラキラっとしたオーラみたいのが尾を引いてついてくるじゃないですか。本当にああいう音がする。これはもう魔法です。しかもBOX独り占め。両隣に遠慮することなく、うっとりしたら手を頬に当てたり唇や喉元や胸に当てたり伸ばしたり仰向いたりため息をついたり、好きなだけうっとりしながら魔法の音を聴けるんだから、まるでカボチャの馬車に乗ったシンデレラみたい。あのヒールが壊れたのには意味があったんだ!(←違う!!!)

ここまで来ても音響

ちょっと落ち着いて、この日座ったBOXはグランドティアーの38番で、舞台寄りから3番目、平土間のオーケストラと客席の境界から丁度はじまるような位置です。配置も共通なんですが、なによりも音を一瞬聴いただけでこの音はあそこに似ているなと思って、それは、京都コンサートホールの3階の両翼席の音です。素人評では京都コンサートホールは音が悪いホールとされているのでこんなものに喩えるのはアレなんですが、しかし私にとっては誉め文脈なんです!あそこと同じ種類の繊細な綺麗な音がする。

先にネタばらししちゃうと、4幕もののオペラで2幕後に休憩があって、その後はSTALLS CIRCLE(2階)の舞台寄りの本来の席に戻ったのですが、そこではこの魔法の音はしませんでした。しかし、いい演奏はやっぱり良かった!アラレちゃん指揮者えらい!もう私の中でこの人は「アラレちゃん」でFIXしました。男の人で坊ちゃん刈りっぽい短髪にアラレちゃん眼鏡をかけているので、正確にはアラレちゃんに出てくるおぼっちゃまクン*7みたいな感じだけど。

話は戻って、京都コンサートホールでも2階の相当する位置ではこの音はしないので、距離が重要な気がします。今後は距離も意識して座席を選んでみようと思います。中間階という発想はこれまでなくて、京都コンサートホールの音は最上階だからかと思ってたんだけど、ROHは5階のうち3階にあたる中間階の音が良かったんです。この後で最上階のオケ上の席も経験出来るので、どんな音がするのか確認出来るので有難いです。だって、もうこの音だけでグランドティアーのBOX買ってしまいたいくらいですもん。でもさすがに1公演に7〜8万円とか出せないので*8、せめてもうひとつ上のバルコニーでなんとかなれば。でもあそこ安いから、やっぱり価格なりの音なんだろうなあ。視界が見切れるから安いだけで音がこんなだったらいいのになぁ!音響差に10万かけるとか馬鹿だと思います?*9でもあの音がしてるのに違う音を聴くなんて出来ないと思っちゃうんですよ!せめてグランドティアーのBOX内をバラ売りしてくれれば手が届くのに!*10

あ、これだけは書いとかなきゃ。後で聞いたところ、ROHは遅刻してきても毎回こういうことをしてくれるわけではないそうです。というわけで、良い子は真似しないように。今回は色々な幸運が重なってこういうことになったのでしょう*11

そして普通のレポ

一番書きたいことは書いたので(ってまだ肝心の公演のことを何も書いていない)、以下時系列に公演レポ行きます。音楽はずっと可愛らしくてキラキラしてて、素敵過ぎて良く覚えてない。なので、主にストーリーと演出面。ネタばらししちゃうけど、どうせ日本語で書いたってこれから観る該当者少ないし、文字で知ってても実際観ると面白いタイプの演出だから大丈夫。この公演お薦めですので、機会のある方は是非どうぞ。

セットはこの演目なのに意外にもシンプルで、シンプルな壁にフランス語でなにやら書かれたお洒落カフェ風の大ブロック達が場面に合わせて動いて全幕を通して使われます。この壁が舞台の奥行きを区切ってその前の空間で歌い演じられる時間が多いので、私のような舞台寄り席の人間には有難い演出でした。

さて遅れて席に着いた私が見たのは、継母と姉達がお城に出かけてしまってシンデレラが運命を嘆いているところからです。少しダークな金髪をおさげにして、服はいかにもシンデレラなグレーの古ぼけた衣装にエプロン、横縞のソックスと編み上げ靴が可愛らしいです。この格好のときもそうですし、この後で変身してからが特にそう感じられるのですが、ディドナードは見た目ディズニーヒロインのような雰囲気でした。元々それを意識したメイクや衣装なのかもしれません。

そこに現れるのは魔法使いのおばあさんではなく、これまたディズニー映画に出てくるティンカーベル@ピーターパンをショートカット版にしたような妖精チックな魔法使い。Godmotherと呼んでいて、ここではシンデレラのお祖母さん設定なのですね。魔法のシーンでは各々ランプを手にしたシンデレラの分身達がいっぱい登場して合唱を聴かせてくれます。クリーム色に裾だけパープルにグラディーションしたシンプルな肩出しのノンストラップのドレス*12に変身して現れるシンデレラ。お顔まわりがとってもディズニーヒロインっぽい垂れ目愛嬌系統です。セットと共通のロゴ雑貨風デザインの馬車に乗ってお城へGO!


休憩無しで二幕がはじまります。僅かな間を置いてそのまま二幕がはじまった日には、このままここで聴いてていいのと内心狂喜乱舞したstarboardでこざいました。さてこの辺から我々の知ってる童話のシンデレラとオペラの違いが出てくるわけですが、オペラは王子にかなり焦点をあてています。宮廷は赤いカラーで統一されているらしく、赤い王様ローブのかかった真っ赤なクローゼットの中で真っ赤なパジャマを着て反抗期の不貞寝をしている王子。こちらも坊ちゃん刈りです。ロココなカツラを被った重臣達が入れ替わり立ち代り義務を説きますが、そっぽを向いて寝たままです。王がやってきて、今日集まったプリンセスの中から将来の王妃を選ぶこと、それが我が望みであると言い渡し、重臣達が合唱しながらクローゼットの中の王子を外に引っ張り出します。みんなが去ってしまうと王子の独白がはじまります。実はわたしここで度肝を抜かれまして、だってこの王子、男性シンガーだと思って疑わなかったんですが、メゾだったんです。また音楽や展開にいかにもズボン役がやりそうな様式感てあるじゃないですか。そういうのも無かったんです。しかし、そう思って見ると、どおりで見た目に男性っぽさではなく少年っぽさがあると思った。男装としてはかなりうまく出来てます。すっかり騙されました。そして、切々と本物の恋への衝動を訴える王子。なるほどそういう話だったのか。

続いて舞踏会のシーンへ。これまた真っ赤な服を着た珍妙な女達が次々と王子の前に現れますが、王子はそっぽを向いたままです。衣装デザインも振り付けも、ここまで変なのばかりよく考えたなって、不思議の国のアリスのトランプのシーンみたいで、かなりコミカルで笑いの絶えない時間です。フランスオペラに必ず入るというバレエシーンてこういうものなんですね。

細かいことはすっ飛ばして、いよいよシンデレラの登場です。先ほどの変身シーンではシンプル過ぎると思ったドレスですが、ついさっきまで赤が活躍していたこの空間では効果的です。まず釘付けになり、次にシンデレラの足元に縋り付いたままになる王子*13。で、このシーン主役二人は声を出さずに合唱たちが一々情景を語ってくれるというやり方で展開します。ひとしきりそれをやった後で王子が周囲の人間全てを壁の向こうに押しやり、それでも向こう側から興味津々で覗く人達に対してドアを一枚ずつ閉めて行くという方法で彼の気持ちが描かれます。

こっから2人だけのシーンになるわけですが、面白いと思ったのは、オペラ的にはさっそく愛のめくるめく陶酔的二重唱に入るところですが、そうならないんです。惹かれつつ距離がある、戸惑いと喜びの二重唱。これはいいですねえ。かなり新鮮に思いました*14。その状態のまま「君は誰?」「秘密のままにしておいた方がいいと思うの」的な会話が繰り広げられ、お約束の真夜中が来てシンデレラは去って二幕はおしまい。


ここで私は本来のSTALLS CIRCLEの一列目の座席に戻りました。さっきまでいた場所のほぼ真下になります。舞台の高さのちょっと上くらい。これはこれで視覚的にはちょっとないくらい近くて、歌手が舞台のこちら寄りで歌うときなんて、本当に5メートルもない感じでしょうか。生HD画像のような近さです。音もより生に近くて、声もオペラハウスで聴くというよりはやっぱり生っぽい印象です。響きを楽しむというより、より生に近い音を聴いている感じなので、完成された舞台を観ているというよりリハーサルに立ち会っているような不思議な鑑賞が出来ます。数回見るなら1度はここで見たいものです。それにグランドティアーとはコスパが違い過ぎます。私のいたA7は32.7ポンド(4500円くらい)です。2列目や3列目なら11.7ポンドの席もあります。ちなみにここのチケットはフレンズの発売日でも最初に無くなってしまうので発売日には買えなかったのですが、しつこく毎日チェックしているうち、ある日誰かが放出した分を偶然拾えたのでした。超ラッキー。


長く書き過ぎたので急いで残り2幕分を簡単に。3幕はシンデレラと王子が別れた後にお互いを思っているところ、魔法使いによって夢の中で引き合わせられ、王子はシンデレラの名前を知るという展開。シンデレラって、ラセットって名前なんですね。ついでにシンデレラのお父さんがついに後妻の横暴に反抗し、シンデレラと二人で暮らそうというエピソードも入ります。4幕はガラスの靴を持って合う女性を探して、また赤い女達や継母と姉達が次々に靴を試すコミカルシーンがあって、シンデレラが現れてメデタシメデタシ。

実は、例の足を切るシーンがあるかと思ってドキドキしていたのですが、無くて一安心。どんなコミカルに描かれてもデフォルメされても痛いシーンは苦手なのです。現実の事故の話で充分痛いのにフィクションでまで見たくないよー。シンデレラの姉2人は、パステルトーンのピンクとグリーンの色違いの裾の窄まったユーモラスなドレスで、いつもぴょんぴょんしてて、靴を試すシーンではおっかなびっくり出てきてお互いに譲り合って先に進まなかったりして、背中を押されてやっと靴を試そうとするんだけど、門前払い扱いで退場というユーモラスな描かれ方でした。

ひとつ注文をつけるなら、最後のシンデレラが現れるところで、いきなりドレスを着て現れるのですが、あれはストーリー的にどうなんだろうと。だってそれじゃガラスの靴必要ないじゃん。フィナーレにヒロインが見栄えのする格好をしてないと視覚的にイマイチという理由は分かるので、頑張って早変わりとかやって欲しかった。

しかしながら次々に目先が変わって面白くて頭を使わずに楽しめる感じで、実はこういうタイプの衣装とっかえひっかえゴージャスな舞台って、はじめてだったかもしれません。コミカルなバレエ風で、すごい楽しめました。また、舞台全体を楽しむ2幕を舞台寄りながらも全体を見渡せるグランドティアーで、より個人の心情にクローズアップした3幕を生HD状態のSTALLS CIRCLEで鑑賞出来たのはバッチシだったと思います。

あんまし歌唱に触れなかったですが、なんせオケが可愛らしくてそれで満足というのもありまして。あんま一発アリア的な聴かせどころのある作品ではありませんでしたが、良かったです。私にとっては、意外性もあって王子の人が良かった。熱がありました。でもこの役って、通して聴いてもテノールパートっぽくてズボン役な感じがしなかったんだけど、これは歌手の個性のせいでしょうか。シンデレラのディドナードは、フランス語の歌唱を美しく聴かせるという点で頭ひとつ出ていた感じがしました。あと継母役の人が良かったー。コミカル味もいいし、すごい芸達者で味のあるうまさ。夢物語の中の悪役をユーモラスにうまく演じていたと思います。あとは、みなさん立派に役を務めてました。あと歌手のみなさんもダンサーのみなさんも、振り付けがユーモラスで良かったです。夢のような一夜を有難う!

Cendrillon
Monday, July 11 7:30 PM
Royal Opera House, UK

Composer: Jules Massenet
Director: Laurent Pelly
Set designs: Barbara de Limburg
Costume designs: Laurent Pelly
Costume designs 2: Jean-Jacques Delmotte
Lighting design: Duane Schuler
Choreography: Laura Scozzi

Performers
Conductor: Bertrand de Billy
Cendrillon: Joyce DiDonato
La Fée: Eglise Gutiérrez
Le Prince Charmant: Alice Coote
Madame de la Haltière: Ewa Podles
Pandolfe: Jean-Philippe Lafont
Noémie: Madeleine Pierard§
Dorothée: Kai Rüütel§
Roi: Jeremy White
Doyen de la Faculté: Harry Nicoll
Surintendant des Plaisirs: Dawid Kimberg§
Premier Ministre: John-Owen Miley-Read

*1:ジーンズなら移動用に持ってたけど、ジーンズでオペラハウスはまずいだろう。

*2:誰もアンタの脚なんか見ないって。←いやそういう問題じゃなくて心構えの問題というか。←そもそも海外だからって羽目を外して生脚なんか出そうと思ってるのがおこがましい。←それを言い出したら、このオペラに行く格好全て「日本じゃ出来ない格好」だよなあ。←そもそもいい年齢したオバハンが海外で「日本じゃ出来ない格好」をするって、2chあたりで超絶叩かれそうな事態である。←ああ暗くなった。もう止めよう。一人ツッコミ劇場終わり。

*3:そもそも君が一人旅の癖にガイドブックとか読まなさ過ぎ。きっと日本のみなさんは知ってるよ!

*4:だから下調べしろって。

*5:しかし今日は足元注意が本当に多いな。

*6:ROHの次期オペラ監督。20代でDKTのオペラチーフに就任し、10シーズン勤めた。私をデンマークオペラにすっ転ばせ、変なオペラ街道を歩ませることになった二大原因のうち一人。何故か私の行く先に登場する縁がある。しかも同年代なので一生追いかけられる。

*7:でよかったっけ?

*8:でも、ちょっと待てよ。よく考えると来日公演のS席って6〜7万円だったな。もうちょっと足すだけと思えばなんとか・・・ぶんぶん。考えるな考えるな。だって旅費が別にかかるんだから。

*9:それを言い出したらオペラ旅行で数十万とか普通の人から見たら馬鹿の極み。

*10:ROHのBOXは4席セットなのです。

*11:可能性としては、はるばる日本の住所だった。時期的にロンドンの人がJAPANに同情的になっていた。今年からフレンズ会員になっていた。購入していたチケットが、よっぽど気合を入れていないと買えない、いかにもヘッズ席だった。(実年齢はともかく)ぱっと見、とても若いオペラファンに見えた。顔に音響マニアだと書いてあった(?)。そして、なによりもその日グランドティアーのBOXが空いていた。

*12:読まない方がいい余談。夢観る乙女は読まない方がいいです。私はちゃんと言ったので、読んでもいい人だけGO → ええこれ、ごく近距離で見てたわけですが、ドレスの脇や背中のはみ肉が、やっぱり美人ソプラノといえど限界はあるなあと思ったりして、ちょっとは境界をカバーするデザインにしては如何かと思ったりして、つまり近くで見過ぎない方がいいですね。外国の方はあまり気にしないようですが、日本人は一般人でもモデルばりの痩せ体型ばかり見慣れてますからね。←普段は日本人は痩せ過ぎとばかり言ってる癖に。

*13:童話のイメージと随分違うなあ。

*14:と、オペラ的大仰さに照れがある身としては言ってみる。