室内楽のコンサートに行ってきた

こういうものに行って来ました。

2009年10月10日(土)14時〜
メンデルスゾーン室内楽の魅力(メンデルスゾーン生誕200年記念)
京都コンサートホール アンサンブルホールムラタ
チェロ・ソナタ第2番 ニ長調 作品58
弦楽四重奏第2番 イ短調 作品13
ピアノ三重奏曲第2番 ハ短調 作品66
アンコール曲名忘れた。覚えやすい単純な名前だったのに忘れちゃった。wikipedia:メンデルスゾーンの作品一覧見ても思い出せない。

京都コンサートホールは、クラシックを意識して聴くようになってからは、はじめての経験でした。小ホールの方ですが、音響は、良いとは思わなかった。と言っても、この規模の演奏を意識して何度も聴いた経験があるわけじゃないので、相対的にどうなのかは分かりませんが。

聴いてる間は結構楽しく聴けました。けど、聴いた後に「私の耳を上書きしないで」と思ったりはしませんでした。当たり前ですか。最近は、録音聴いてても、音楽に没入出来る頻度が多くなって、入り込むまでにかかる時間もどんどん短くなってきてて、一周聴いた後には高揚してて、軽く「私の耳を上書きしないで」状態になっていることも珍しくないので、ライブだったらなるのかなあと思ってたんですよ。でもそれは無かった。

あとは、ピアノと弦だと、どうしてもピアノが強過ぎるように聴こえてしまう。ピアノが勝ってるバランスを聴きながら、ああこれ、パーペのリサイタルのときと同じ感覚って思いました。これライブ聴いてると度々あるんですが、録音でそう思うことは(一点採りの録りっ放し音源でない限り)まず無いので、録音エンジニアの介入のせいかと思ってるんですが。

それで考えたんですが、最近没入出来ることが多くなったというのもお気に入りの再生環境ならではでして、つまり再生環境の方を変な方向に作り込み過ぎ、あるいはそれに慣れ過ぎなんかなーと思ったりしました。でもさらに思い出して行くと、ドレスデンと先日のスカラ座ではライブで「私の耳を上書きしないで」状態になったし、特にドレスデンの経験では音響への違和感と聴いた後の高揚感が同時にあったので、やっぱ音響の問題は絶対ではないのかなー、いや程度問題か、ということをぐるぐる考えておりました。

あ、私、音響って、ふたつの要素をごっちゃにしてますね。音のバランスの問題と、残響の問題。より問題になるのは前者だ。

うーん、これも他の人の経験を聞いてみたいんですが、ライブ聴いて、演奏のある特定の箇所でどれかが強過ぎというのでなくて、演奏を通して平均レベルで何かの楽器が勝ち過ぎてると感じることってよくありますか?録音ではないけどライブではよくあったりします?その場合演奏の問題なのでしょうか?アンサンブルがないってこういうことなのかな。こういうことじゃない気もするのだけど。それ以前のところで、これが気になっちゃうと、アンサンブルどころではないって感じなんですが。


まとまってませんが、成長記録なのでこんなところで。帰りはワイルド・スピード MAXというカーチェイス映画観て、「私の耳を上書きしないで」どころか重低音で上書きして帰ってきちゃいました。しかし映画館の音響も大味なので好きじゃないのだった*1 *2

*1:ええい注文が多い奴め!

*2:まあこの映画に関しては大味でいいのだけど。