おんぶ演出家

さて今日は・・・・昨夜は我慢出来なくてついついコペンハーゲン・リングのジークフリート見て夜更かししちゃった。夢中になり過ぎてblog更新出来ませんでした。


という話が来ると予想されていたのではないかと思うわけですが*1、見てません。ワルキューレ2回分の寝不足を解消してました。コペハンリングの続きに手を出すのは時間の問題ですが。お正月計画はどこへ行った。たぶんリング5周目とか、2周連続ぶっ通し鑑賞とかが来るんだ、この調子だと。

その代わり、その後調べて面白かった情報をいくつかメモっときます。

Stig Andersen, a heroic tenor who aims for the nuances, Spring 2000 by Matthew Gurewitsch
http://findarticles.com/p/articles/mi_qa3760/is_200004/ai_n8882824/

中身は各自読んで頂くとして(おい)。あの歌唱スタイルがどうやって出来ているのかのくだりが興味深いです。ワグナーをどう歌うか問題アゲインですな。文中「ムク犬」という表現が気に入りました。たしかに!ムクムクしてるもんね。イントロの粘土と格闘する話。デンマークで1週間個人宅に厄介になったときも、そこの人が陶芸をやってたんだよね。みんなあの調子なのかな。

このインタビューはヒューストンでトリスタンをやった後、もうすぐMETでジークフリートというタイミングで行われたそうです。METなら録音あるんじゃと思ったら、やっぱりありました。ありがとうMET!!!

ついでに。このMatthew Gurewitschさんのレビューはいつも面白いし、通り一遍のインタビューじゃないし、そこまでは普通書かないだろってことも書いてくれるし、そうそれが聞きたかったの!よくぞ聞いてくれた!と思うようなことを聞いてくれるんだけど、すっごく有難いんだけど、でも英語が難しい。表現が直接的じゃないし、文章も崩しが多くて、文法的には意味不明だけどリズムがある系の文体で*2、非ネイティブには辛い。滅多に完読出来ない。


さて次はコペハンリングの演出家のホルテンさんのBlog。最終話の神々の黄昏のプレミエ時にアナセン*3が調子悪くて結局出れなかったという話。ホルテンさんの気持ちが流れ込んで来るような文章。

Premiere today, February 19, 2006, The Copenhagen Ring - Directors Blog
http://www.old.kglteater.dk/bloguk/2006/02/premiere-today.html


と、ここまで調べて、あれ?と思って。なにか虫の知らせがあったので、思うところあって調べてみました。偶然にも日本で同じプロダクションを見て写真付きの鑑賞記を書いてる人がいたので、すぐ判明しました*4

フィガロの結婚デンマーク王立歌劇場
http://blogs.yahoo.co.jp/kn_hosoi_hue/31059513.html
Stage director: Kasper Bech Holten

お前か!おんぶ演出家!!!

つまり私が見た初オペラのフィガロと伯爵家の人々はサッカーチームになっていて、ケルビーノはストリートっぽいイマドキファッションの若造って演出はこの人のだったんですね。もう既に邂逅してたのかあ。なんとまあ。面白かったよ。字幕が分からなくても。勝手に親近感が湧いたので、以後おんぶ演出家と呼ばせて頂きます。たとえあなたがどんなに偉くなっても白髪になっても腹が出ても。

*1:誰もそんな気にしてないって。

*2:僭越ながら右舷日記みたいな文体じゃないかと勝手に想像してるわけですが。いえ私のはレベル的にはダメダメですけど。狙ってる方向性として。

*3:結局表記これにしました。色々考えたけど。ファーストネーム呼びもしてみたかったけどデンマーク発音がしっくり来なかったので。

*4:ていうか、英語で探しても出てこなかった情報が日本語だと一瞬で出てきたよ、日本語blog文化おそるべし。