鑑賞記/オペラ

トスカ2回目@兵庫芸文2012

最近レポのサボり癖が付いていかんです。暑いからね〜。さて行ってきましたよ兵庫芸文のトスカ2回目。私にとっては2回目で、今回のランとしては4回目の公演日です。まずオケが見違えるように良くなっていた!今だから書けますが、正直、金曜の時点だと、特定…

サロメ@ROH2012 初日 (4)

ちょっと中休み。ROHのオフィシャルから写真の紹介です。これ、オフィシャルのサイトでトップに使ってた写真です。アナセンが言うには「カスパー(ホルテン)が選んでくれたんだ」そうです。 その他の写真はこちら http://www.flickr.com/photos/royaloperah…

トスカ@兵庫芸文 Bキャスト初日

今日は午後からオペラ、夜は演奏会と音楽尽くしの一日でした。兵庫芸文恒例の夏のオペラ、今年はトスカです。外国人中心のAキャスト、日本人中心のBキャストの2組の日替わり上演を、間に一日休みを2回挟んだだけで10日間続けるという西宮版夏の音楽祭のスタ…

サロメ@ROH2012 初日 (3)

最近PCトラブルに見舞われていて書いた文章が消えちゃったりしてやる気が・・・。それでも一番書きにくいことを吐き出したので、残りはサクサク行きましょう。幕が開くと、それはそれは猥雑な風景。タイル貼りの地下室に食肉加工の血でタイルは汚れ、捌いた…

サロメ@ROH2012 初日 (2)

なんだか寝かせ過ぎて書けなくなってますね。もう一杯反芻したから、もういいだろうと思ったのだけど。この公演、私にとってはすごく思うところがあって、誰にも言わずに心の中でずっと反芻してたいような、そんな経験だった。アナセンが私にとってすごく特…

サロメ@ROH2012 初日(1)

なんだか疲れたので、今週末はいろいろ聴きたい公演があるけれど、我慢して鑑賞生活はお休みです。その代わりに過去のレポを書こう。というわけで。さあ。いよいよサロメ@ロンドンのレポだ。この公演のことは、長いこと書けなかったんだけど、なんかね。ま…

トゥーランドット@河内長野

オペラ観たぞーって満足感のある公演でした。しかも随所が市民オペラらしく、市民オペラのまま充実していて、そうそうこういうのが観たいのよねー。幕が開くと、なんと、コンサートモードでお馴染みの、反響板が設置されたそのままの舞台!舞台はミニマムな…

森は生きている@びわ湖ホール2012

「森は生きている」は1回聴いて以来、どうもじわっと涙腺を刺激する旋律が多くて困る。あの「燃えろ、燃えろ・・・」とかもそうである。シーンが変わると全く刺激しないので、これは音楽にそういうものが入っているんだろう。後半で12月の精が出てくるところ…

カプレーティ家とモンテッキ家/京都オペラ協会

かなり頑張っていたと思う。京都オペラ協会は「若手音楽家にオペラへの出演の場を提供するとともに、一般の方が気軽にオペラを鑑賞できるように、リーズナブルな入場料金とすることに努めています」とのこと。大賛成だ。子供向けのゲネプロ公開も行っている…

ファルスタッフ@ROH

なんて亀の歩みの鑑賞記なんでしょう!だってー。これ、あんま面白くなかったんだもの。そういうときは筆が鈍りますよね。すごいダメじゃないんだけど、何か物足りない。そういう鈍い不満というか。なりよりも楽しみだったのがガッティの指揮だったんだけど…

カルメン@関西歌劇団

まあまあ楽しめたけど、ってとこかな。舞台に大きめの壁セットを置いて割と狭めに使っていて、そこに大人数の合唱が入って入り乱れるものだから視覚的には迫力満点。このセットはどこかで見たと思ったら「ねじの回転」で見ていたのでした。3幕で窓の形が変わ…

DKTパルジファル(3)

(1) (2) の続きです。さくさく行きましょう。時系列レポはさっさと終えて、全体のインプレッションを書きたいのです。ロンドンのことも書きたいし。そういうわけで赤い粘膜っぽいものにパックリ飲み込まれ*1、パルジファルには花の乙女のソリスト陣が、コピ…

DKTパルジファル(続)

前編はこちらです。舞台写真はこちら。さてそういうわけで、大変素晴らしい合唱と共に前にせり出してきたセット、そして血のにじむ包帯に薄汚れたパジャマ姿の男達という、決して美しくないシーンは、ありがちな観念的な現代演出って感じです。そしてティト…

シャイな女の子と男の子の「愛の妙薬」

びわ湖ホール声楽アンサンブル・ドリームキャストの愛の妙薬が観れるとあって行って参りました。3月のびわ湖ホールのときから話をチラホラと耳にしてはいたのですが、栗原さん(ソプラノ)と二塚さん(テノール)は今年2月に結婚されたそうで、本日はそのお…

パルジファル@DKT2012

遠征レポその2です。旅先で書いた文章そのままですが、今読み返したら、結構キツいこと書いてました。今はこういう気分でもないですが、手を入れようとするといつまでも公開出来なくなるので、これも素直な感想ということで、そのまま貼っちゃいます。 *これ…

椿姫@DKT2012

さて、コペン第一夜めの椿姫の感想から。この日は、なによりも、オケが始まった瞬間から、あらゆる瞬間がニュアンスに満ちているのに嬉しくなりましてねえ。そうそう!これを聴きたくてデンマークに来たのよ!と思いましたですよ。何が違うのかなあ、あらゆ…

アドリアーナ・ルクヴルール2回目

吹田は近いし、ホールも気に入ったし、なによりオケをもう1回聴きたかったので、2日目も行ってしまいました。客入りは2日目の方が良かったみたい。今日は、主役ソプラノ&テノールがちと、私好みからは遠ざかってしまったなあ、と。アドリアーナは高音でのビ…

森は生きている@こんにゃく座

行きの電車で林光『日本オペラの夢』を読みながら八尾市に向かう。 ひょんなきっかけで関西のホールを調べることになって以来、大阪の南部には特色のある面白いことをやっているホールが多数あるのを知った。今日の八尾市文化会館プリズムホールは演劇に力を…

タンホイザー2日目@びわ湖ホール2012

2日目も行ってきました。それで、うーむ、難しいなあ。今日のは言及しにくい。1日目の方が好ましく思ってしまった。今日のを聴いて1日目のキャストで見直した人もいたりするのだが、このレポで名指しすると、それはそれで語弊があるかと思うので、こっそり1…

タンホイザー@びわ湖ホール2012

観てきました。しかし、タンホイザーはDKTのDVDに馴染んでるので、どうしても頭にこれがあるなあ。観たら刺激されてDKTの舞台について話したくなったぞー(←今日の話をしろよ)。明日も行くつもりなので簡単に。私的には2日目が本命です。去年同じシリーズで…

京都市立芸大「愛の妙薬」

最初に結論を書きます。この公演、いいです。しかも無料です。明日2月19日(日)午後2時からもう一度あるので、これを見た京都近辺の方は是非行ってください。 芸大の発表会的なオペラに行ったのは初めてだったのだけど、そしてある程度覚悟して行ったのだけ…

サロンオペラ「トスカ」関西二期会

300席のホールでピアノ伴奏と少々の効果音、演技と簡単な照明効果というサロンオペラに行ってきました。衣装などは歌手本人が私物の範囲内で工夫してる感じ。サロンオペラの形式には多いに惹かれたけど、音的な近さの割にドラマに入れなかったかなあ。自分の…

フランク所長も投票呼びかけ @ 京教大OBオケ「こうもり」

新聞の見出しっぽいタイトルですね。種明かしはエントリの後半で。 さあー。当面やることはやったので、オペラの話をしよう。今日は、前回も行って実に好感触だった、京教大OBオケの演奏会に行ってきました。前回は「愛の妙薬」の原語ハイライト上演でしたが…

トゥーランドット@オデッサ歌劇場

燃え尽き症候群のため(オペラのせいではなく諸活動のため)、後日書きます。

イーゴリ公@オデッサ歌劇場

うーん、伸びっ放しで、草ボーボーで、どうしたらいいか分かんない・・・これが序曲の第一印象でありました。私は音が視覚化されてしまうタイプの人間で、音響を勝手に視覚にした挙句に、違和感のある発生源を「ここ、刈り込みたい」などど失礼なことを考え…

フィガロの結婚@京都会館

いい加減オペラの記事を書かないと、ブログの趣旨を忘れてしまいそうなので。もう3ヶ月も経っちゃったから、印象に残っているところだけ。さて私はリアルタイムでは知らないのですが、その昔、京響オペラというシリーズがあって、京都会館でオペラをやってた…

ドン・ジョバンニ@びわ湖ホール(2)

この記事の続きです。今度は音楽面です。まず歌手陣については、タイトルロールの黒田さんが、なかなかきめ細やかな歌唱で、特に音の着地のさせ方などで感心する部分が多く、良かったと思います。ただしこの方、本来はかなり美しい音を出してるんですが、そ…

ドン・ジョバンニ@びわ湖ホール

まあまあ面白く観れましたが、最近びわ湖ホールの自主公演に対する私の期待は高く高く瑞雲たなびく山頂に突入しているので、総合評価としては中くらいかな?東京の二期会、ライン・ドイツ・オペラとの共同制作とのこと。まず演出ですが、東京の公演が先にあ…

メリー・ウィドゥ@大東サーティホール

今日の公演を知ったのは、先日の京都会館で観たフィガロがきっかけだったりします。そのフィガロのレポをいまだに書いていなくて、早く書きたいのですが、詳しくはそのレポの中で。さて最近関西のオペラ事情&ホール事情を勉強するために、行ったことのない…

東住吉音楽祭2011

今日は珍しいイベントに行って来ました。まず会場がすごい。区役所の建物の中の音楽用ですらない講堂のような場所にパイプ椅子を並べて500席程の座席を作った即席ホールです。区役所の建物自体がかなーり年季もので、これまで市民オペラなどで手作り公演を結…